平成27年度の全日本弓道連盟への登録人口は、約14万人。男女比はやや男性が多く、年齢層では高校生が約7万1,000人(全体の50%)、一般が約4万3,000人(31%)、中学生が約1万3,000人(9%)、大学生が約1万4,000人(10%)、だそう。剣道の競技人口は200万人。弓道の10倍以上。。
「鬼滅の刃」ブームで剣道を始める子が多いという。
今日弓道場で練習をしていたら、隣の武道場で空手教室をやっていて、小さな子供が練習をしていました。
短い脚でハイキックや正拳突きをやっていて、かわいいなぁと思ってしまいました。
確かにTVドラマやアニメで取りあげられると、競技人口が爆発的に増えます。
古くは「柔道一直線」で柔道、「おれは男だ!」で剣道、「アタックNo1」でバレーボール、私たちの世代では中学の時に「エースをねらえ!」が再放送されてテニス部に何十人も入っていました。特に女子。
「空手バカ一代」アニメ化の時も、モデルとなった極真空手に入門者が殺到したそうです。
70年代のスポ根ブームをきっかけに様々なスポーツを始めた人も多いと思います。世界に輸出された「キャプテン翼」を見てサッカーを始め、活躍するプロサッカー選手が世界中にいるというのも何ともすごい話だし、日本人として誇らしい。
一方で”弓道”。
少なくとも小学校高学年以上でないとできない。しかも始めて最低3か月は、弓も持たせてもらえず、的前に立つこともできない。
的前に立ってからがまた大変で、28m先の36cmの的に届かないわ、中らないわ。
何しろ敵は動かない”的”だから、その他の武道と違って、「相手が強いから」って言い訳もできない。
メンタル的にそーと―強くないと続けられません。
だいたい、ドラマで弓道ってのはすごくハードルが高い。的を射る動作だけで、その人が上手いか下手か、中るか中らないかがわかってしまう。撮影前のちょっとした練習では”達人”を演じることができない。しかも動作に切れ目がないから、カット割で誤魔化すこともできない。
アニメならいけるか、と思ってもそもそも地味で、動きが少ないのでアニメにも向かない。数年前に珍しく弓道を題材にしたアニメ「ツルネー風舞高校弓道部-」をやっていましたが、主人公は早気に悩んで、実力が出せないで悩むという鬱アニメ。これで弓道やりたい!って思う人は奇特な人です。
勿論「ツルネ」はよくできていて、ついに劇場版制作が決定したのは嬉しい事。
競技人口が増えるといいなぁ。
あと、学生時代にやってた人が気軽に戻ってこられる社会人弓道になるといいなぁ。