日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

講習会。

伝達講習会があり参加してきました。

今”弓道”と呼ばれるものは、小笠原流日置流本多流などの古流もありますが、一般的には”公益財団法人全日本弓道連盟”を頂点とした組織です。

連盟成立前は、射法(弓を射る方法)や射礼(所作、儀礼)が流派毎に異なっていましたが、それを統一して全国組織にしています。古流をそのまま継承して連盟とは別に活動している流派もあり、段位については各団体が授与していますが、一般的に弓道◯段という時は、全日本弓道連盟の段位になります。

年に数回、指導者講習会が行われ、そこでの内容を各支部員に伝えるのが伝達講習会です。

今回の講習の中で”我が意を得たり”と思ったのは、以下の部分。
「審査会、講習会、そして大会などを見ていて、ここ数年というよりもっと前から感じていることは、なぜこんなに中らなくなってきたのだろう、ということです。(中略)弓は的に中って初めて射の内容を問えます。弓道は精神性を強調しているのだから的に中らなくて良い、というものでは決してありません。的に中らなくていいなら、巻藁を引いていればいいだけです。的に中らないのには理由があるわけですから、それを克服していくのが弓道の修練のはずです(後略)」

 弓道初心者で初段程度であれば、的中以前に射法八節や体配、行射のルールなどを覚えることがまず重要です。コレがわからないと矢は的どころか垜にすら届きません。アーチェリーと違って、和弓は弓に弦を張っただけの道具ですから射法八節をちゃんと覚えて基本的な動きを覚えないといけません。ただそれも細かいことを言うと高段者であってもちゃんとできる人ばかりではありません。射法八節をどのような精神状態、外的状況であろうと同じ動作ができるように何度も々々練習し体得していくことが弓道稽古の基本です。
あと体配や行射のルールを知らないと試合に出られません。簡単なことで言えば、絶対に前の人を追い抜いてはいけないとか。更に審査を受けるとなると審査用の体配や身体の隅々まで神経を行き届かせる所作を覚えないといけません。

そういった初心者向の指導をずっと続けている結果、”中らなくてもよい”などという意識が醸成されていく。

このブログでも何度も言っていますが弓道は中ってなんぼ、と思っています。中ってない私が言うのはなんですが…(^_^;)。
中てるためにどうするか。それもまぐれではなくちゃんと狙って中てる。単発ではなく続けて中てるにはどうするか。コレを求めていくことがロングレンジで的を狙う武器である弓道の本質で、それを体得するのが弓道の稽古です。
一方で基本となる射法八節や体配については一生勉強です。しかしだからといって中らなくていいなんてことは有りません。

中った時は何故中ったか、中らなかった時はなぜ中らなかったかをしっかり考え修正していく。修正の過程では中らずとも、せめて”思ったところに矢を飛ばせる”ようにならなければ、練習をしている意味は有りません。

的中率の高い人を「あの人は中て弓だ」などと陰口を叩く人に限って中たりません。確かにやたら的中率が高いけど見習いたい射じゃない人は確かにいます。でも文句あるなら試合で勝ってから言えって思います。

段位に応じて覚えないといけないことは確かにあります。でも唯一言えることは「中らなくていいい射」などないということ。

指導を受ける時、指導する時、自主稽古をする時、ここら辺をしっかり分けて考えるようにしないといけないです。

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