日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「リカ」(再読)

リカ (幻冬舎文庫)
五十嵐貴久著・幻冬舎文庫
2005年1月初読。このBLOGで書いた時、作者の五十嵐貴久さんから直接コメントいただきました。↓
hee.hatenablog.com

舞台は2000年頃のインターネット黎明期、この頃のちょっと前までは見知らぬ男女が知り合うのはダイヤルQ2とか伝言ダイヤルとかが主流でしたが、携帯電話が普及したことによりケータイやPCの今でいう”出会い系サイト”が一気に進みます。そんな時代のお話。
主人公サラリーマン本間孝雄は、友人の坂井から出会い系サイトの存在を教えられ、自分も試してみてその面白さにハマっていく。そこでメッセージのやり取りをしたのが”リカ”という看護婦(当時はまだ看護”師”ではない)をやっているという女。
妻子ある本間は本の遊びのつもりでリカとメール交換をするが、この女、とんでもない勘違い女で、本間は危険を感じてリカとの関係(とはいえ一度も直接会っていない)を断とうとする。連絡を絶った瞬間から、リカは本性を現わし、本間の住所、新しい携帯番号、会社まで調べ上げ執拗に追いかけまわす。そして…。

途中まではこの手の話はあるかも…と思えます。「リカ」の舞台でもある2000年にストーカー規制法が制定されて、私も、素性の知れない出会い系サイトでの出会いは普通の出会い以上に恐れを感じて一切手を出していません。
これはあくまでもフィクションで、さすがにリカほどの女はいないと思いますが、それでも世の中にはいろんな人がおり、中にはリカのように極端に思い込みの激しい人がいないとも限りません。
いや、逆にフィクションだと思い込まないと怖すぎます。これくらい人間離れした設定にしなければ、「現実の事件を参考にしましたよ」と言われても信じてしまいます。

今やインターネットを通じての出会いは、婚活にすら利用されています。人となりも性格も出会ってからというのは、もちろん昔からあったでしょうけど、氏素性のわからない出会いは女性でなくとも怖いもののはず。そういった思いを改めて感じさせる物語です。
恋愛だって似たようなものかもしれません。そういった自由恋愛で痛い目にあった人が多いのも晩婚化が進む要因のひとつかも。
やっぱこれからの主流は、知り合いからの紹介や釣り書きを手に独身男女を引き合わせるおせっかいおばさんによるお見合いになるかも??

リカシリーズ(リカ・クロニクルと呼ばれています)は、次々と続編が出ており、現在8作品。
ホラーを好んで読んでいるわけではありませんが、リカシリーズは読み始めたらもう後戻りできません。
お勧め…していいのだろうか。でも怖いもの見たさの方はぜひ。

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ がんばるサラリーマンへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村