金曜22時TBSで始まったドラマ。今日第4回。
原作は日系英国人のカズオ・イシグロ。2010年に映画化されています。原作も読んでいます。
映画の感想→http://d.hatena.ne.jp/hee/20111010
原作の感想→http://d.hatena.ne.jp/hee/20111114
最近の原作付きドラマは、原作ぶち壊しなものが多く今回のTVドラマ化は期待半分怖さ半分でしたが、4回まで観て意外といい感じです。
舞台を日本にしたのもちょっと不安でしたが、いまのところ大きな破たんはしていません。
基本的に臓器提供をするためだけに生きているという設定は無理があるといえばそれまでですが、恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和(水川あさみ)の関係が、原作よりも鮮明なのは連続ドラマというメディアの方法論が十分生かされているような気がします。3人とも若手とはいえベテラン。安心してみていられます。脇を固める役者さんたちも上手。
でも視聴率は苦戦していると聞いています。 第1回、2回とも6.2%、第3回(先週)も若干回復とはいえ、7.7%。このまま1ケタ台ですと、死後まで完走できず打ち切りになる可能性もないとは言い切れません。週末金曜の夜にしては、思い話。SF的なシチュエーションもSFのセンスオブワンダーが分かっていないと入り込みにくい。俳優さん女優さんもベテランではあるけれど、ピークは過ぎた感じで、即視聴率に結び付く感じでもない。うーむ、不安要素は多いなぁ。
お話し的にはこれからどんどん佳境に。でもすでに4話が終わり、途中からみてもよくわからないに違いありません。ここは、再放送、ダイジェスト特番を増やして、新たな視聴者を増やさないと。
生命の尊さや人を愛すること、将来の不安とそれに立ち向かう勇気。このドラマからはいろいろな糧を得ることができる佳作だと思います。爆発的人気にならなくても良いので、もう少し視聴率上がってほしいものです。
↓原作
- 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄
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