飛び飛びの日帰り出張もやっと終了。
やっと身体が慣れてきたのか、
前半2回よりも今日は楽でした。
さて、行きと帰りの移動中で2冊の本を読みました。
これがもう感涙。
不惑を過ぎたおっさんが、電車の中でうるうるしてしまい
ちょっと恥ずかしかったが、いいものはいいのだからしょうがない。
まず行きに読んだのが、鷺沢萠『ウェルカムホーム!』
妻と死別した父子家庭で家事をする男が主人公で、
偶然子どもの
「家にはパパが2人います。」という書き出しの作文を見つけてしまい…、という話と、
2度の離婚を経験したキャリアウーマンのもとに
2度目の離婚の際に離れ離れになった娘の知り合いという
1人の若い男が尋ねてきて…。
という話の2篇。
家族は、血のつながりだけで家族になるわけではない、
心のつながりこそが家族として欠くべからざるもの。
それほど悪いパパではないと思うけど、
改めて家族と向き合ってみようと思わせる作品でした。
帰りは、お客さんから「面白いから読んでみ」といわれ
預かった本で、
『僕は13歳、職業、兵士』という本。
世界に30万人も少年兵士(チャイルドソルジャー)がいるって知ってました?
しかも、自分で志願した(といっても貧困から仕方なく)子どもばかりではなく、
拉致されて強制的に兵隊にさせられるって…。
いのちからがら脱走してきても、
村に帰ると人殺し呼ばわりされて、学校にも行けず。
一番したいことは何?と聞くと
「学校に行って勉強がしたい」と。
家のバカ息子・娘に読ませたいぞ(>_<)。
なんで戦争が起きるのかって問いに、
元少年兵士は答えます。
「お互いのことを理解しようとしないからだ」と
そして、こう続けます。
「僕は世界中を旅して、いろいろなことを知りたい。
そして僕たちの事を知ってもらいたい」と。
60年以上も戦争を経験していない国は珍しい。
平和が空気や水のように当たり前で、
親兄弟、友人、友人の親に銃を向けざるを得ない環境は
想像を絶する。
でもそれが現実としてあり、今もその状態が続いていることは、
少なくとも頭の片隅に入れておく必要があると思う。
感謝の気持ちを持って今を生きることが出来るよね。