先週土曜深夜にやっていた映画を昨日観ました。
2010年作品。監督はすずきじゅんいち。(「気になる嫁さん」のめぐ、「帰ってきたウルトラマン」坂田あき役の榊原るみの旦那ということを初めて知った!)
442部隊の生き残りの方、ご家族の証言を歴史映像を交えて淡々とつづった作品です。
442日系部隊、正式名称は第442連隊戦闘団。第2次世界大戦中に日系二世アメリカ人のみで編成された部隊で、ヨーロッパ戦線でとてつもない活躍をした。
彼らは、単に戦争を戦ったのではなくてアメリカでの日系人に対するいわれなき差別と戦う為に、収容所から志願し残された家族の為に"アメリカ市民"としてのレゾンデートルを示す為に勇敢に戦った。
一番有名なのは、フランスで先行するテキサス大隊(テキサス州の州兵を中心とする部隊)が、ドイツ軍に包囲されていくつかの部隊が救出に向かったものの奪還できなかったが、442部隊が戦い見事救出したという話。その時テキサス大隊221名の救出に、442部隊は800名者死傷者を出したそう。(なんてばかな作戦!)
彼らはアメリカ人として戦った。あの戦争はアメリカと日本は敵国。だから彼らの活躍を苦々しく思う日本人もいるらしい。
でも、時の首相東条英機は、戦争直前に日系2世にあった時「君たちは日本人ではあるが、同時にアメリカ人でもある。アメリカの為に精一杯戦うべき」といったらしい。国際連盟脱退の松岡洋右外相も同様の趣旨の事をいっていたとか。
日系人は「JAP」と蔑まれながらも精一杯戦った。日系人がアメリカの社会の中で認められる為に。
戦いは、出来れば避けた方が良い。戦後の教育は否戦、厭戦が中心ではある。それはそれで間違ってはいないと思う。でも、戦ってかち取らねばならないものは間違いなくある。
こういった良質な映画が単館でしか上映されなかったり、TV放映したかと思えば夜中の2時とか誰も観ていない時間なのは寂しい限り。
是非、たくさんの人に観てほしいドキュメンタリー映画です。
↓予告編です。