2006年・細田守監督。
アニメの奴。もう10回は観てるな。このblogでも何度か触れてます。
今日は休みだったので、最初すごい久々に「大脱走」を観て、やっぱ、マックィーンかっこいいなぁとか思ったんだけど、これ実話で、脱走に成功した人のうち50人が捕まり収容所に戻されず虐殺されてしまうというシーンで”どよーん”となってしまって、これは、気分を変えて違う映画観よ、と思い、目についた「時をかける少女」を観ることに。
この作品の中で7月13日(ナイスの日)がキーポイントになっているのも観た理由。7月だしね。これを観てから基本7月13日には、プリンを買って帰るようにしてます♪
「時をかける少女」知らない人はいない、はず。
原作は筒井康隆。1965年初出ってことは、私が生まれた年。同い年なんだ…。
映像化は、現時点で8回。
TV1972年 島田淳子版(NHK・タイトルは「タイム・トラベラー」)
映画1983年 原田知世版(監督:大林宣彦)
TV1985年 南野陽子版(フジテレビ)
TV1994年 内田有紀版(フジテレビ)
映画1997年 中本奈奈版(監督:角川春樹)
TV2002年 安倍なつみ版(TBS)
映画2006年 アニメ版(監督:細田守・主演の声は仲里依紗)
映画2010年 仲里依紗版(監督:谷口正晃)
モー娘の阿倍なつみ版がスペシャル番組でソフト化もされていない為未見ですが、それ以外は全部観てます。最初の「タイムトラベラー」でハマったクチですが、知世ちゃん版が青春真っ盛りの時で、大林監督の演出が大好きだった事もあり、一番好きかも。
このアニメ版と、2010年の仲里依紗版は、原作から大きく改変されていて、主人公が芳山和子ではなく、アニメ版は芳山の姪、2010版は芳山の娘になっています。
女の子が"時をかける"、そこで恋をして別れるっていうフォーマットだけで、こんなに長い間リメイクされ続ける物語っていうのもすごい。恐らくこれからも新しいクリエイターが新しい「時かけ」をつくっていくんでしょう。そして、自分が観られる限り、新作、観続けちゃうんだろうなぁ。
能天気な真琴は、プリンを妹に食べられる前の時点に飛んだり、カラオケの退出時間を延長せずに"飛んで"真琴時間で10時間(!)もカラオケしたり、小テストや家庭科のミスを避ける為に飛んだりします。その都度、真琴はいろいろなミスを回避します。
この作品での主人公、時をかける能力を偶然身につけてしまった真琴におばさんの芳山和子は言います。
「真琴がいいおもいをしている時に、辛い思いをしている人がいるんじゃないかな?」
自己犠牲をしろとか楽しむなとは言わないまでも、自分がいい思いをしている時に辛い思いをしている人がいる、と少しでも考えるのは、よい事だと思う。生きているとつい自分本位になってしまう。
震災を経験した今、それこそ能天気に自分さえよければいいなんて思う人は、この作品が作られた頃より少なくなっていると思います。でも、震災から2年が経過して、人ごとのように風化を叫んでいることに、はっとなる昨今、震災被害者に限らず身近にいる辛い思いをしている人の事を少しでも考えながら生きていくって大切な事だと思うのです。。
そんなことを考えながら、今回観ました。
時かけ、お勧めです。
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