日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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青空文庫呼び掛け人・富田倫生さんが亡くなってた。


青空文庫呼び掛け人・富田倫生さん死去(ITmedia eBook USER 8月19日(月)10時6分配信)■インターネット図書館「青空文庫」の創設者であり、呼びかけ人である富田倫生さんが、8月16日に死去した。61歳だった。■『パソコン創世記』『本の未来』などの著書を持つ富田さんは1997年、芥川龍之介太宰治など、死後50年が経過するなど著作権の消失した文学作品を収集、無料で公開するインターネット上の電子図書館青空文庫」を設立。(電子)出版と図書館、というベクトルの違いはあるが、電子の世界に早くから可能性を見いだしていた人物だ。■青空文庫という名称には、本を読みたいと思ったとき、そういう気持ちが心に芽生えたら、青空を見上げるように、誰でも天からの恵みのように本を手にとることができたら、という思いが込められており、収録作品数は本日現在で1万2129点となっている。■“以来、五百年に渡ってその役割を担った印刷本に代わり、私は電子本が新しい触媒となるのではないかと思いはじめている。グーテンベルクのように、そしてあまたの出版人のように、この道がどこに続くかを私は正しく見通せないだろう。だが、直感なら口にできる。■印刷本は国家を作った。インターネットの電子本は、その境を一瞬に越える。とすれば、生まれつつあるのは、地球規模の枠組みで新しい共通の価値を見いだすための触媒ではないだろうか。私たちが築きつつある新しい文書交換の枠組みの彼方に、私は一つを目指す世界の夢を見る。”■富田氏が執筆した「短く語る『本の未来』」より。


 実は結構利用しています<青空文庫。1997年から始まったこのインターネット図書館は、著者没後50年経過し、著作権の切れた作品を全国のボランティアが入力、校正してインターネット上で無料でアップされています。
 パブリックドメインという言葉を知ったのも青空文庫に触れてからでした。著作権が切れると無料になる。本屋さんとかで500円で売っている映画のDVDとかもこれを利用して売られているもの。
 最近は、本屋さんにいっても新刊ばかりで、古い名作が全然店頭になかったりします。そういう時青空文庫は大変重宝します。明治期の名作は殆どあります。マニアックなところでは、国枝史郎とか押川春浪とか夢野久作とか。ジブリ映画の原案となっている堀辰雄風立ちぬ」も読めます。
 タブレットスマホがこれだけ普及して、青空文庫が始まった16年前とは比較にならないほど電子書籍は一般的なものになりました。読書の秋。青空文庫で何か読んでみません?
 ちなみに私のお勧めは、虚言癖の看護婦が、2人の医者を翻弄し挙句の果てにその嘘の為に自殺してしまい、その遺書で更に2人とその周りを混乱させるという話(「なんでもない」)を含む3人の少女の不思議な話、夢野久作「少女地獄」です。
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/935_23282.html
スマホでしたら、無料ソフトのビューワーを使えば文庫本同様に見れます。
 andoroid→https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.dip.sys1.aozora