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「闇狩り師≪新装版≫」を読む。


 夢枕獏著トクマノベルズ
 1984年に2巻で出ていたものを合冊したもの。ずいぶん前に買ってましたけどやっと読む。
 しかし、30年前とは…。文庫も持っているし、新書判も何度か読み直しているので30年振りってわけではないけど、初めて読んでからもうそんなに経った事に驚きです。

 
 「闇狩り師」は、巨漢の九十九乱蔵という不思議な能力を持った男の物語。12の短編集です。旧版では「ミスター仙人 九十九乱蔵の冒険」という副題がついていました。
 中国の古典に憑き物に取りつかれてしまい奇妙な行動をするという怪異譚って結構あって、それが現代に現われ九十九乱蔵が解決するというのが大体の流れ。
 この乱蔵という男が魅力的で、肩にシャモンという名前の猫又を乗せ、どんなことがあっても動じずひょうひょうとしている。


 この後同時期に長編2本(蒼獣鬼」(85/86年)「崑崙の王」(88年))が出てから20年以上沈黙、09年に「黄石公の犬」で久しぶりに新作が出ました。まだ単行本化されていない作品もありますので今後に期待です。


 またこのお話は最近角川で再刊されている「キマイラ」シリーズと同じ世界観をもった作品で、乱蔵の弟、三蔵や、乱蔵の師、真壁雲斎を始め複数の登場人物が共通している。いわば闇狩り師シリーズ外伝のような作品。こちらも完結していないので、そろそろ大団円を見たいところです。


 さて続きの新装版も買ってあるのでこのまま読もう!
 

闇狩り師 《新装版》 (トクマ・ノベルズ)

闇狩り師 《新装版》 (トクマ・ノベルズ)