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「エイリアン兇像譚」

 
エイリアン兇像譚 (朝日ノベルズ)
 菊地秀行著・朝日新聞社出版(ASAHINOVELS)


 なんか最近昔から続いていいるシリーズものの新刊が相次いでいます。。

 「エイリアン」といっても怪物が人間を襲う話じゃありません。
 稀代のトレジャーハンター八頭家の当主にしてスーパー高校生の八頭大(やがしらだい)が、世界中のお宝を探して冒険をするお話。そのお宝がかつて地球を訪れた異星人の置き土産で超科学的遺物だったりするので、”エイリアン”が頭につく。もっともエイリアンのものかどーかは分からない場合も多いけど。
 このシリーズは、1983年「エイリアン秘宝街」(ソノラマ文庫)スタートし、今回の「―兇像譚」で14作目。シリーズは以下の通り()は初刊年。

 (83)エイリアン秘宝街
 (83)エイリアン魔獣境(全2巻)
 (84)エイリアン黙示録
 (84)エイリアン怪猫伝
 (84)エイリアン魔界航路
 (85)エイリアン妖山記
 (86)エイリアン邪海伝
 (89-94)エイリアン魔神国(全6巻)
 (00)エイリアン蒼血魔城
 (02)エイリアン黒死帝国(全2巻)
 (09)エイリアン旋風譚
 (10)エイリアン虚空城
 (13)エイリアン幻想卿
 (15)エイリアン兇像譚

 当初は、朝日ソノラマ文庫で出ていましたが、朝日ソノラマが2007年に廃業してからは、親会社の朝日新聞社が版権を引き継いで、シリーズものの続編が出てたりします。


 今回のお話は、5000年前の伝説に登場する"ゼトラウスの左腕"を探しだして欲しいという依頼が大のもとに来て、それを探す為世界中を縦横無尽に駆け巡る。無茶苦茶お金持ちの大は、トレジャーハントの為に、世界中の要人に資金をばらまきあらゆる規制をはねのけ、金にものを言わせて超兵器を自由自在に操る。本人の身体能力も受け継がれた血でスーパーマン並み。
 このお話を読む時はそんな大が窮地に陥りつつも最後はちゃんと謎が解決するところ。スカッとします。

 ここ数作面白くなかったんですけど、今回の「―兇像譚」は往年の八頭大の活躍が観れて、あっという間に読んじゃいました。やっぱだらだら長く続くよりスパッと1っ巻で完結してくれる方がよい。

 又スパンが短くなってきているのも僥倖。この調子で続けて欲しいもんです。
 強いて言うなら、巨漢の同級生外谷さんの出番はなくて良い。著者お気に入りのキャラクターらしいけど、外谷さんを出す位なら、同じ同級生で超絶美少女で淫乱な太宰ゆき(彼女もトレジャーハンターの家系)にもっとページを割いて欲しい。。
 

エイリアン兇像譚 (朝日ノベルズ)

エイリアン兇像譚 (朝日ノベルズ)

クラッシャージョウ」同様、こちらもやっぱし読むなら最初から。今一番手に入りやすいのは合冊新書版