中学生の頃、奇想天外文庫で読みました。kindleのタイムセールで99円だったので衝動的に購入(いまは275円税別)。
主人公の好川ウタマロ、見た目は、ハーロックの大親友のトチローですが、マントが縞パンツ柄。
妹のほたる(本名は蛍子<けいこ>)と2人暮らしで、仕事を終えると次の仕事の地に流離います。
仕事は、主に男からの依頼で、別れたい女を寝取りその証拠をネタに分かれさせる”別れさせ屋”。ウタマロという名の通り、ナニが大きくテクニシャン。
松本零士は、宇宙戦艦ヤマト以前、「男おいどん」でブレイクする前は。青年誌でエロの多い漫画を描いておりました。松本美人は、細くてあまりエロさは感じませんが、とにかく美しい女性です。
中学生の頃の松本零士ブームで、旧作が主に朝日ソノラマのさんコミックスで続々と単行本化されよく読んでいました。
勿論ヤマトやハーロック、エメラルダス、999の本流や少年マガジンに掲載された「男おいどん」「ワダチ」「大純情くん」とかも好きでしたが、
「セクサロイド」「ミステリーイブ」もSFとエロの混ざり具合が絶妙、しかも松本美人が確立した頃のお話も結構好き。「男おいどん」は「大四畳半大物語」から少年誌掲載の為にエロの要素を排除したもので、私的には「大四畳半-」の方が好きです。
さて「大不倫伝」。全10話と短い作品ですが、哀しい男女の機微が描かれていて切ない気持ちになります。男と女って結局分かり合えないものなんですね。
こんな商売をしている兄を慕う無垢でチャーハンが大好きなほたるが可愛い。
昔の松本作品、やっぱり面白い。最近続々と旧作がKindle化されていてうれしい限り。枕元に置いている作品もあるのですが、ほとんどの作品は押し入れの中。探す手間を考えたらkindle全然あり。あ、これと一緒に「新竹取物語1000年女王(全5巻)」も買っちゃいました。70年代後半から80年代の松本零士作品は本当に素晴らしいです。