日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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超兵器R1号


ウルトラセブン」第26話。
ここのところの集団的自衛権絡みで、突然観たくなった。こういう時30分のドラマはすぐに観れてよい。
ウルトラセブンは子ども番組ながら、社会風刺を扱った回が多い。この作品もその一つ。


地球防衛軍が開発に成功した惑星破壊する位強力な「超兵器R1号」の開発に成功する。強大な力を持つ兵器の誕生を喜ぶウルトラ警備隊の隊員たち。そんな中、モロボシダン(ウルトラセブン)だけが暗い表情に。一番はしゃいでいたフルハシ隊員に詰め寄るダン。


ダン「フルハシ隊員!」
フルハシ「何だ?」
ダン「地球を守るためなら、何をしてもいいのですか」
フルハシ「えっ」
ダン「返事をしてください!」
フルハシ「……」
ダン「…よし!」
フルハシ「おい、ダン!いったい何処に行くんだ?」
実験の中止を求めて参謀室に行こうとするダンを制止するフルハシ。
フルハシ「忘れるなダン、地球は狙われているんだ。今の我々の力では守りきれないような強大な侵略者がきっと現れる。その時のために…」
ダン「超兵器が必要なんですね」
フルハシ「決まっているじゃないか!」
ダン「侵略者は、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ!」
フルハシ「我々は、それよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか!」
目を背けるダン。そして、絞り出すように
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」と。


 米ソ冷戦時代、軍拡競争華やかな頃の作品でそこら辺を風刺しているものですが、現在の集団的自衛権についても同じことが言えますよね。強い兵器を持っているものを抑える為に兵器を揃える。相手は更に強い兵器を準備する。ウルトラセブンが製作されてもうすぐ半世紀が経とうとしているのに、以前ほどではないにせよ軍拡の波は納まらない。
かといって、平和憲法を旨として、軍備を揃えず同盟国と協調しないでいたら、あっという間にそういう国に蹂躙されるがままになるのは、東南アジア諸国をみてれば分かる事。本当にいいのかなとも思う。
 沖縄の基地にしても、ない方がいい。国の首都の近くに、いくら同盟国だからといって他国の軍隊が駐屯している国というのも珍しいんじゃないだろうか。そういう意味では、いまだに占領国といっても過言じゃない。
 自分の国は自分で守る。それは軍国主義化とか、そういうものじゃない、と思う。愛する人や、山や川やこの国そのものを守ろうと想う気持ち。もちろん自国の繁栄の為に他国の存在を脅かすような事は絶対にしてはいけない。この国がいつまでも平和な国でいる為にどうすべきか。集団的自衛権はその答えのひとつだと思う。これが本当に正しいかどうかは判らないけど。


 ただ血を吐きながら続ける哀しいマラソンを続けることは、やっぱり行けない事。


こういうセリフを子ども時代にはじめて聞いて「ウルトラセブン」の奥深さを感じ、それがいままで緒を引いていたりします…。