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「ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた 」

ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた (新潮文庫)
青山 通 著・新潮文庫

 タイトルだけ見れば、ウルトラセブンの劇伴に関するノンフィクションだという事はわかりますが、中はがっつりと”クラッシック”に関する事。セブン好きだけで手に取ったりするとちょっと火傷しますw
 私、ウルトラシリーズの中でも特にセブン好きです。まだ家庭用ビデオが家に来る前、カセットテープに音だけ録音してセリフや音楽を憶えたものです。著者の青山さんもそうだったらしい。
 カセットテープに音声だけ撮ると、セブンの劇伴が小編成のオーケストラで演奏されていることに気が付きます。しかしながらたまに大編成のものがあって、その白眉が、最終回「史上最大の侵略」でダンがアンヌに自分がM78星雲から来たウルトラセブンだと告白するところ。これはわたしもすごく気に入っていて、その後ウルトラセブンのBGM集のLP日本コロンビア版、キングレコード版と買ったけど入っていない。その曲がシューマンのピアノコンチェルトだと知ったのはずいぶん後のことでした。何度か聞いたシューマンのピアノコンチェルトはセブンの最終回で流れたものと違っていました。
 カラヤン指揮、リパッティのピアノでした。

 ほぼ同じ体験をしながら、青山さんはその後音楽の道に進む。私は、普通にファンの域を超えなかった。ここが大きな差です。
 
 セブン好きからクラッシックを聞くようになった人は多いと思う。中学生の頃、宇宙戦艦ヤマトの2枚目のLPが劇伴をベースに構成した「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」でこれが大ヒットしたおかげで、アニメ劇伴をオーケストラ編成にしたアルバムがたくさん出てきました。
 
 それにしてもこの本、セブン好きってだけでは、後半のクラッシック解説部分はちんぷんかんぷんでしょうし、単にクラッシック好きでは、第2章のセブンのストーリー解説はよくわからないでしょう。
 セブンについてもよく知っていて特にセブンの劇伴から音楽にも多少明るくなってないと、この本の面白さは半減。
 それなのに、2013年初刊を経て、2020年に文庫化されるという事は、著者の青山さんや私と同じような体験をした人が多いという事なんでしょう。

 セブン好きで特にセブンの劇伴が耳に残っている人にはお勧めです。

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