SNSを見ていると、目を背けたくなるような写真とともに「羽毛を取るだけに殺される鳥」とか「毛皮を生きたまま剥がれる動物」だとか、そもそも「肉食は罪だ」的な事を言う人がいろんなところにいて、莫迦な読者は「かわいそう」とか言ってシェアして拡散ほう助をしたりする。
ベジタリアンを否定するつもりはないけど、本当に他の生き物、植物も含めて、それらを摂取しなければ生きていけないのが人間で、寒ければ毛皮を纏い、そうでなくても植物を刈り綿をとり、糸を紡ぎ衣服にする。木を切り倒して家を作る。食べるだけじゃなく、衣食住すべてが他の生き物の恩恵を受けてでなければ、1日も生活できないのが人間なわけで、それを単に肉食だけがいけないなどというのは、傲慢この上ない。
人が人として生きていくことそのものが罪な存在であることを認識することが大切。あらゆる生き物に感謝をして、決して無駄にしない。命を慈しむということはそういうことだと私は思います。
日本は古来より"万物に魂は宿る"といって、こういったほかの生き物から受けた命を有難く使わせていただくという文化がある。単に命のあるものに限らず、お裁縫の針ですら供養したりする。アメリカ人が、家畜の供養をするなんて話、聞いたことがない。教会で、年に1度牧場主が集まって牛供養とか羊供養とかやってんのかな?
肉にしても、毛皮にしても、大切に有難く使わせていただく。
その気持ちが大切で、自分は哀しい生き物なんだという自覚こそが人間を人間たらしめること。かわいそうだからやめるというなら、霞食って生きていくか、自分の命を絶つべきで、つまらない片手落ちの自己主張をするべきではない、と思うのです。