日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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学歴の必要性


 Yahoo!ニュースで「日本で「学歴」は意味を持つか」という記事がありました。(長いので引用はしません気になったら→http://news.yahoo.co.jp/feature/403


 以前は「いい大学に入っていい会社に就職する」というのが人生の目標になっていた時代がありましたが、今は就職の多様性というか、いい大学を出ても大企業に入る事が人生勝ち組だなんて誰も思わなくなってきました。もっともそれは、就職難の時代が長く続き、大学を卒業しても望んだ会社、仕事にになかなか就けないことが大きいからかもしれません。就職しても定年まで勤めることよりも、自分に合わないと思ったらすぐに辞める根気のなさ。辞めて臨んだ再就職ができる人はいい方で、結局生活の為に妥協した転職をする。女性は本当に優秀な大学を卒業しても結婚、出産でキャリアが分断されて、同期入社の男性よりも出世や活躍の機会を奪われる。それで退職して派遣、パート社員になり、本来の能力が発揮できる職場で働けない。終身雇用なんて雇うがわも雇われる側もあんまし意識しなくなった。

 日本で10本の指に入るような優秀な大学を出ていても、社会に出ると???な人は多く見てきた。そういう意味では、学歴って人の能力を測る物差しにはなりえない。でも会社としてはたくさんの応募学生から何らかの方法で絞り込んでいかなければならず、すべてに試験・面接を行うわけにもいかないから、学校名で選ぶ、または、学校推薦によって採用を決める、絞るという時代が長くあった。採用側にとっては学歴がフィルターとして十分生かせていた時代です。

 ところが、先日の慶応大の問題、ちょっと前に東大の問題、ずっと前には早稲田で同様の問題があり、優秀な大学のブランドも地に落ちている。もっとも、そういった大学でも他大勢は真面目な学生さんなんでしょうけど。

 誇るべき学歴がない私がいうとコンプレックスからくるものと思われますが、それでもやっぱり学歴は必要だと思います。勿論、職人さんの世界や体力勝負のお相撲さん、スポーツ選手は別です。一般企業に入る際という条件付きです。
 更に言えば、大学に入り専門教育を受けないとなれない仕事、医者、弁護士、教員、薬剤師なども少なくともそういう系の大学で学ぶ必要はあります。
 ただ、高学歴・優秀な大学の学生さん=使える学生ということは全くないし、ましてや"優秀""品行方正"などというところまで、その人の評価と連動することは全くあり得ません。

 学歴・出身校を鼻にかける人もいまは昔ほどいないと思いますけど、それでも先日の東大生の事件のように、何を根拠に言っているのか皆目わかりませんが「東大の学生以外はみんな東大生に憧れている」と言い放つ精神構造を潜在的に持っている人がいるというのも事実です。

 大学で何を学んだか、勉強でもいいし、勉強に取り組む姿勢でもいい、円滑な人間関係をする為にどうしたらよいか、なんていうのも大学時代に学べる大切なこと。
 大学時代をモラトリアム(社会に出るための猶予期間)なんていわれた時代もありました。モラトリアムをポジティブにとらえて、いろんなものを吸収する準備期間として、今の学生の方には活用してほしいです。
 あ、うちの娘、大学3年だわ。こういうことほんとはちゃんと伝えたいんだけどなぁ。