1981年から24回のTVシリーズ、その後数年おきにスペシャル版が放送され2002年に「北の国から2002遺言」が今のところの最後の物語。とはいえ、鬼籍に入ったキャストもあり、五郎さん(田中邦衛)も現在84歳と北の国から」続篇は厳しい感じ。
今BSフジで再放送をしていて、きょうは「’92巣立ち後編」。
「―巣立ち」については、以前blogに書いていますのでそちらを。→http://d.hatena.ne.jp/hee/20141207
たま子の叔父さん、菅原文太の「誠意って何かね」という名台詞だけでなく、トロ子(裕木奈江)の「東京は卒業」とかもずしんと来ますが、この歳になると完全に五郎さんに感情移入で、この回では、五郎さんが死にそうになった時、「(純も蛍も)自分で責任を取りたがっているから、もう役目は終わった」的な事を言うのですが、亡くなった元奥さん(いしだあゆみ)が現れて、「まだ寝てはだめ。あの子たちはまだ巣立ったばかりだから巣に戻ってくるから。巣を守っていてくれないと」といって、凍死から守ってくれます。
自分も子どもが2人とも成人して、自立はしていないけどまさに五郎さんと同じ立場。TVシリーズから五郎さんの生活力は半端ない。なんでも自分でできちゃう。自分はそういう野性的な生活ができるわけもなく、かといって自慢できるほどの収入があるわけでもなく。
生き方は人それぞれで、何が正解ってことはない。でも五郎さんの生き方はある種の理想です。とはいえ、五郎さんに巻き込まれた純君や蛍ちゃんはやっぱり大変だったと思う。
よく、子どもは自然とともに暮らした方がよい、なんて考える人がいますけど、本当のところそれがいいことなのかよくわかりません。仮にそういう思いがあったとしても、実際に五郎さんみたいに東京から水も電気もないところでの暮らしに連れてきてしまうという英断は普通できません。
ただそういう環境では家長としてのお父さんの知識は何よりもまして頼りになるし、ある種尊敬をもって迎えられる。今の自分のように給料運び人としての家庭内での地位しかないのとはわけが違います。
「北の国から」は、普段の生活を見つめ直す機会を与えられるような気がします。。
来週は「'95秘密」 純君が知り合ったシュウ(宮沢りえ)は、かつて東京に住んでいてAV女優をやっていた過去がある娘だったという話。
DVD持ってるのに又観ちゃうんだろうな。。

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