新井素子・出版芸術社
1981年だから私16歳でした。まさか36年経って決定版として再刊されるとは…。
「星へ行く船」は以下の5巻からなっています(()は初刊年)。
・星へ行く船(1981年3月)
・通りすがりのレイディ(1982年1月)
・カレンダー・ガール(1983年1月)
・逆恨みのネメシス(1986年9月)
・そして、星へ行く船(1987年5月)
そして前日譚を描いた番外編が
・星から来た船(上)(中)(下)(1992年4〜6月)
36年ぶりの再読(おそらく何回かは読み直ししているけど)してみて、今回完全版としてかなり校正しているとこの事ですが、基本的な構成は当然変わっておらず、このお話しを20歳そこそこの女子大生が紡ぎだしたというのは改めて新井素子は天才だと思いました。ほんわかした文章の中に、強く生きる意志、前向きに生きることのすばらしさがちゃんと描かれていて、今読んでも全然古さを感じません。
昔は集英社コバルト文庫で、若い人でも手に取りやすかったけど、今回の完全版はソフトカバー1400円(+税)。子供のお小遣いで買いそろえるのはちょっと大変かも。
ライトノベルと莫迦にしていると、次巻「通りすがりのレイディ」はかなりハードな展開に…。

- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 出版芸術社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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