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「ルーズヴェルト・ゲーム」

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)
池井戸潤著・講談社文庫
 東京都府中市にある電子部品メーカー青島製作所野球部は、かつて社会人野球で名をはせた古豪だったが、最近の対外試合は連戦連敗。しかも監督が4番バッターと要のピッチャーを引き連れて退社しライバルのミツワ電機に移籍してしまいまさに野球部存亡の危機にあった。
 更に、会社もこれまでの取引先から5%のコストダウン、別の会社から生産調整の為に前年比8割減の取引と苦境に立たされ、リストラを余儀なくされている。銀行からの融資条件として野球部廃部が挙げられる。
 ライバル会社のミツワ電機社長の坂東は、自社の開発力補強の名目で、青島電機との合併を画策、あの手この手で攻勢をかけてくる。
 タイトルの「ルーズヴェルト・ゲーム」はアメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトが「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉に由来。野球と会社の経営を同時進行で、タイトル通りに展開していく。

 池井戸作品はすべてルーズヴェルト・ゲームのような展開。正義は必ず勝つので読んでいて爽快です。どんなに怖くても安全に乗れるジェットコースターのよう。敵が強大であればあるほど、ラストは快哉できます。

 「ルーズヴェルト・ゲーム」は2014年にTBSでドラマ化されていますが、原作とはキャラ設定が若干異なっていたり、その為物語の展開も違っていたりいます。ドラマを観て原作未読の方は是非原作に触れてみてください。お勧め!