日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「花咲舞が黙ってない」最終回

 NTVのドラマ。池井戸潤『不祥事』『銀行総務特命』を原作としている。
 本日最終回でした。久々に全編ちゃんと観て、本放送の最終回を観たドラマでした。同じ池井戸作品のTBSのドラマ「ルーズヴェルトゲーム」は、ここ数回見逃しているので、日曜までに観れるか…。

 
 2つの原作の中から上手く合成して物語を構成しています。なおかつ原作が問題解決の糸口が判明したところで終えているのに対し、臨店の2人がしっかりと究明、原因となる人を糾弾、被害者を救済するまで、しっかり描いているという意味では、とても分かりやすくスカッと爽快な余韻を残します。これは脚本の勝利です。役者さんもなかなか良い配役、演技でした。


 基本は一話完結ですが、今日の物語は、先週の話を引き継ぎ新たな問題が起きる。10分拡大最終回で、これまで臨店を”眼の上の瘤”と難々しく思っていた真藤本部長殿直接対決ということで盛り上がりました。


 「花咲舞が黙ってない」の面白さは、普段上司や組織に対して思っていてもなかなかいえない事を舞が”歯に衣着せ得ぬ”もの言いでズバッと言い切ってしまうところ。舞の決め台詞「お言葉を返すようですが」というのは、発言者の意見を真っ向から否定することになるので、喧嘩のもとになるから普通使わない。それを自分の立場も相手の立場もわきまえず言っちゃうのは、TV的。こういうのに感化されて気概もないのに使っちゃうのは愚の極みなので注意しないといけません。


 個人の論理と組織の論理は往々にして異なるってことは、20年以上もサラリーマンやってると身に沁みます。特に上を目指してサラリーマンしちゃってる人は、個よりも組織を大切にしたりする。そうやって会社の階段を登っていくのだから、その人にとってはよい事なのでしょう。私のように、組織の論理よりも個の論理を大切にすると、階段はなかなか登れない。どっちが正しいという事はなくて、生き方の問題だと思った時、すごく気持ちが楽になりました。確かにお給料は沢山貰いたいとは思うけど、その為に心身に無理をしたり、気に沿わない事をやり続けないといけないとかいうのであれば、出世とか正直どーでもいい。社会人になると会社での時間が一番長くなる。だからそこで優先的地位を得ることを第一と考える人はいるだろうし否定もしない。でももう少し大きなタイムスケール("人生"といってもいい)でみてみると、会社なんて仮の宿みたいなもの。社会人になって、学生時代の友人と疎遠になり、土日も仕事か家庭だけに閉じこもって、家族以外の知り合いは会社関係だけ。定年退職すると、新たなコミュニティに入り新たな友達などすぐできると思っている人は多いけど、そう簡単には行きません。家族だって大切にしていればこそ定年後も一緒にいてくれる。
 

 私の生き方は花咲舞に似ています。でもあそこまで大胆にはなれません。勿論ドラマだし。ただ間違っている事は間違っているというように心掛けたいと常に思ってます。花咲舞のように。あ、真似しちゃだめだよ。結構辛いし、間違いなく収入にも影響してきますからw


原作↓

新装版 不祥事 (講談社文庫)

新装版 不祥事 (講談社文庫)


新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)

新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)

ソフト化も発売決定らしい。
花咲舞が黙ってない Blu-ray BOX

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