私的には松竹・野村芳太郎監督「砂の器」(1974)の和賀英良。原作の前衛音楽家と違いクラシックの新進気鋭の若手演奏家が、野心の為に突然目の前に現れた恩人を手に掛ける。優しい顔に秘められた虚無と狂気の姿が名焼き付いています。
TVでは、「水戸黄門」と交互にやっていた「大岡越前」、NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」の平将門役。1976年ですから、11歳。意識して大河ドラマをみた初めての作品。オープニングテーマは今でも好きです。
最近もTV、映画に出ていましたが、さすがに往年の精悍さはなく弱弱しい感じになっていたので、心配でした。
たばこは吸わず、酒も飲まず、ギャンブルもせず、芸能界にいながら(というと偏見ですが)、真面目なお人柄。
享年80。
人生って、80歳前後で大体終焉を迎える。私もあと30年前後ってこと。当然生まれてからこれまでの人生より短い。
年間100冊近く本を読んでも、あと3000冊程度。映画はもっと少なくて1000本程度。弓道は頑張ってもあと2階級五段くらいが限度。
その間仕事も並行してやらないと生活できない。
芸能人も含めて、自分の見知った方の死を見聞きするにつけ、時間が限られているのを意識せざるを得ない。
西日本豪雨でも100人を超す人の命が奪われている。たかが雨、されど雨。ちょっとした大地震並みの被害です。被害にあわれた方もまさか自分が大雨でなくなるなんていう最期を創造していた人はいないに違いありません。
人ってほんといつ何時死んじゃうかわからない。だからこそ悔いのないように生きていきたいと思っています。