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「フォルトゥナの瞳」

フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)
百田尚樹著・新潮文庫
「フォルトゥナ」ローマ神話の幸運の女神様。英語の「Fortune」(幸運)の語源。幸運の女神に後髪はない(チャンスは後からつかめない)。という時の女神ですね。わたしの好きなポニーテールじゃなくてショートカットなのかな。長い髪の印象が強い女神様群の中で、それはそれでかわいい。

 と、女神の話はともかく。「フォルトゥナの瞳」の内容は。
町工場の塗装工である主人公木山慎一郎は、ある日手足の透き通った"透明人間"を見てしまう。何度か同じ経験をしどうやら透明に見える人は死期の迫っている人らしいということが分かってしまう。同じ能力を持った人に声を掛けられ、死が近付いた人の運命を変えることで自分の心臓や血管がボロボロになっていくという。
 社長に認められ独立して自分の会社を持った木山。ある日携帯ショップ店員、葵の指先が消えかかっているのを見て、気まぐれに助けてしまう。葵と恋仲になる木山。自分がどんどん幸せになり、他人の死に目を瞑っていくが、果たしてそれでいいのかと迷い続ける。そんな時、沢山の透けた人を目撃する。どうやら共通の大きな事故で沢山の人が亡くなるらしい。どうする。。

 フィクションでもノンフィクションでも本を読むことはその時自分ならどう考え行動するかを疑似的に体験する事だと思います。この物語は、オチもあって「世にも奇妙な物語」の一篇として丁度よさそうなお話しですが、さて自分が木山の立場だったら…と思うと考えさせられます。自分の幸せを犠牲にしても他人を助けるか。

 来年、神木隆之介くんと有村架純ちゃん主演で映画化らしい。原作とは異なる展開らしいのでちょっと楽しみ。

フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

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