心待ちにしている唯一の雑誌「昭和40年男」最新刊。今回の特集は「俺たちを育んだ「熱愛」」そういえば、昔はTV、映画、漫画に「熱愛」が溢れていましたねぇ。 表紙は「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の古代と雪の超巨大戦艦に特攻する直前のシーン。この時、雪は既に息絶えていて、古代は雪の亡骸とともに艦長席に座り、雪への想いを語ります。
雪。やっと二人きりになれたね。君には苦しい思いばかりさせて、ごめんね。これからいつも一緒にいるよ。人間にとって一番大切なものは愛することだ。でも、僕が一番大切なものは君だ。君への愛だ!雪、好きだ。大好きだ。大きな声で言える。雪。僕たちはこの永遠の宇宙の中で、星になって結婚しよう。これが二人の結婚式だ。
くーーっ泣ける(>_<)。死を美化しているとか、安易に登場人物を殺し過ぎるとか色々言われるこの作品ですが、公開時はヤマトクルーの愛にみんな涙したものです。
その他、我々世代を愛まみれにした作品やクリエイター、カップルなどをこれでもかと解説。
part.1 震えた作品として、ヤマトの他、『池中玄太80キロ』/『蒲田行進曲』/『トラック野郎』シリーズ/熱血教師の採点表(「夕日ヶ丘の総理大臣」「3年B組金八先生」「熱中時代」)
part.2 教えてくれた人として、大島 渚/川内康範/山田太一/阿久 悠
以下、梶原一騎の作品、ウルトラヒーロー、手塚治虫、音楽などを取り上げています。。
連載特集は21歳(昭和61年)。大学3年で、希望していた上代文学のゼミにも入れて、放課後の部活も沢山の後輩に囲まれて、彼女(今のカミさんね。)もできて、一番充実していた時かもしれません。
昭和40年男には年齢に相応しく「健康講座」も。今回の特集は、なんともタイムリーな「耳鳴り」…(^_^;)。
同年代のカミさんと話していたのは、「このテーマなら、さらばヤマトが表紙もよいのだけど、やっぱ「愛と誠」のラストシーン、もしくは、岩清水弘の「早乙女愛よ、僕は君の為なら死ねる」だよねー。純愛というなら、高原由紀と蔵王権太も純愛だよねー」と。
私も同感です。「愛と誠」は、最初から最後まで暑苦しいほどに熱愛です。
振り返ってみると私たちは、何のてらいもなくまっすぐに愛を語る主人公たちに気恥ずかしさを憶えつつ、共感した最後の世代かもしれません。
- 出版社/メーカー: クレタパブリッシング
- 発売日: 2018/09/11
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