「劇場版 宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマトー愛の戦士たちー」が4Kリマスター化され、各3週の限定上映が今日からスタートしました(「さらばー」は、来年1/5~)。
宇宙戦艦ヤマトは、1974年10月から75年3月まで全26話のTVシリーズとしてよみうりTV系(関東は日テレ)で放送されました。
日曜19時半は、TBSで「猿の軍団」、フジで「アルプスの少女ハイジ」が放送されており、視聴率は苦戦、もともとの放送予定が大幅に短縮されました。私も第1シリーズを観たのは夕方の再放送が初めて。本放送の時は、「ーハイジ」を観ており、ヤマトの存在すら知りませんでした。
全国各地での再放送で高視聴率をマークし、ファン活動の支えもあり1977年8月にTVシリーズを再編集した劇場版が制作され大ヒットする。もともとTVアニメは通常16mmフィルムで納品されるが、ヤマトは35mmフィルムで作られた。また、最初の劇場版はイスカンダルに到着したもののスターシャは既に亡くなっており、ホログラムで現れたスターシャにコスモクリーナーDを渡されるというものだった。「スターシャ死亡編」と言われるこのバージョン、劇場で見てないんです。1978年に「さらば」公開前に劇場版として放送されたものからすべてTV編集版となり、以降これが正史となる。1979年に「ヤマトフェスティバル」として「ヤマト」「さらば」「海のトリトン(前編)」を上映した時も「スターシャ生存編」でした。
スターシャ死亡編では「ー新たなる旅立ち」に繋がらない。また死亡編の新撮部分は16mmで撮影された為、画質の統一ができないことなどが要因らしいです。
その4Kリマスター版、本日初日1回目上映に行ってきました。
劇場版第1作は約50年前の作品ですから絵の統一感はなく、今の綺麗なアニメを見ている人からしたらなんか汚いとか思われるでしょう。確かにいくら4Kリマスター化しても、リメイクしているわけじゃないから、今の人に受け入れられるとは思えません。ただ当時としては、1話完結のTVアニメが主流の中、連続ものでしっかりとしたSF設定のTVアニメは皆無と言っていい時代。後年いろいろと暗部が晒される西崎義展プロデューサーですが、当時のSF、アニメ業界の才能を集めて50年後も愛される作品を作った点は素晴らしいと思います。
今日の上映、当然、私と同年代以上のヤマト洗礼を受けた世代ばかりで満員。若い人はほぼいませんでした(^^;)。映画終了後館内で拍手。映画で終了後拍手が起きたのは久しぶりでした。
上映された4Kリマスター劇場限定版UHDBlu-rayも購入。
1月の「さらばー」もムビチケ購入済。これを見るまでは死ねないw