いくえみ綾 著・マーガレットコミックス
今期ドラマ一押し。来週で最終回。
最終回が待てず原作を読んでしまいました。大まかな流れは原作を踏襲していますが、エピソード順を入れ替えていたり、キャラクターに新しい造形を付け加えていたりしているので、ドラマの最終回がどう落ち着くのか想像するしかありません。
ドラマは、街のバイオリン教室に通う、40代の主婦幸恵さん(松下由樹)と20代後半の婚約破棄されて無職の也映子さん(波瑠)、19歳の大学生理人くん(中川大志)の、年齢も生活環境も違う3人が友情と愛を育てる物語。
原作でサラリと書いている3人の心情がドラマではより細かく表現されていて、3人とも本当に演技が上手いなと思うのと同時に、脚本の安達奈緒子さんがやっぱりすごいと思ったら、2004年綾瀬はるか主演の弓道ドラマ「冬空に月は輝く」(オリジナル脚本)を書いた人でした。
原作付きのドラマ化だとどうしても原作に軍配が上がることが多い。キャラクターのイメージを変えてしまったり、絶対に抜いてはいけないエピソードを抜いてしまったり。結局原作を読んだ人にも納得できるドラマ化をする為には、脚本家の構成、監督の演出がまず原作をちゃんとリスペクトしているかが鍵になる。
今回のドラマでは特に主人公の3人の演技がとにかくいい。造形も原作に沿いつつ、外していない。
勿論原作がなければ生まれなかったドラマですが、今回のドラマ版はすごく良いです。
最終回どうなるだろう。泣かされちゃうかなぁ。
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