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「清須会議」

三谷幸喜著・幻冬舎文庫

2013年11月公開に先立ち約1年前の2012年6月に監督自ら執筆された原作。
清須会議は、織田信長本能寺の変でなくなった後、重臣たちによる世継ぎを決める清須城で行われた会議のこと。

時代小説というと独特な言い回しで読みにくさを感じる人もいると思いますが、この小説はすべて現代語で書かれているので、やたら読みやすい。
駆け引きが苦手で純情な筆頭家老柴田勝家、のちに織田家の代わりに天下人となる羽柴秀吉柴田勝家の参謀で頭脳明晰な丹羽長秀、処世術だけは身に付けているものの風見鶏な二流の武将池田恒興。この4人がそれぞれの推す織田家の次の棟梁を選ぶことに。
 山崎の戦で主君の敵、明智光秀を討ったことで発言力が増してきた秀吉はさらにこの会議で自分の推すわずか3歳の信長の孫三法師を立てることで実質上の後見人となる。

 そもそも戦国時代の世継ぎを会議で決めるということ自体、時代の潮目を感じます。結局、柴田勝家のような戦国武将は過去の人で、人心を掌握して策謀をめぐらし自分の思い通りに進める秀吉の時代になったという事。
 知れば知るほど、この秀吉という人物は好きになれない。成り上がる為に手段を選ばない権力に対する欲。そういう人でないと、人の上には立てないのは今も同じ。

 映画まだ観てないなんだよなぁ。見よっと。

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清須会議 (幻冬舎文庫)

清須会議 (幻冬舎文庫)