三菱一号館美術館でやっている「ルドン、ロートレック展」に行ってきました。
三菱一号館が竣工した年、「1894年」を軸に、三菱一号館所蔵のコレクションの中からルドンとトゥールーズ=ロートレックの時代に焦点を当てた美術展でした。
1894年というと印象派が隆盛を極めた時期。淡い感じの風景画や人物画結構好きです。ルノアールよりもモネとかピサロの風景画がよいです。
ロートレックは昔から好きで、以前も見たことあるんですが、やっぱりよいです。100年以上前の商業画家で、雑誌の表紙やポスターが有名。絵と文字の組み合わせが何ともPOPで今見ても十分おしゃれ。
ルドンと同じ師のもとで学んだ山本芳翠の《浦島》は、浦島太郎が竜宮城から地上に戻ってくるところを描いたものですが、竜宮の民に祝福されて、玉手箱を持って亀に乗っている姿は、まるでヴィーナスの誕生のような荘厳な感じでおかしいんだけど、なんかよかったです。同じ山本の《裸婦》は、まるで絵から抜け出してきそうなリアルさ、艶めかしさ。つい見入ってしまいました。
オディロン・ルドン《グラン・ブーケ》248.3×162.9cmと大きなもので、これは圧巻。
帰りは、同行したカミさんと食事して、ロマンスカーの席予約をしてくれて帰宅。
ロートレックが見たくて行った美術展でしたが、三菱一号館ができた年前後の豊饒な美術史の一端にふれられてとても有意義でした。
こういうアフターファイブもよいですね。
「1894VISIONS ルドン、ロートレック展」は来年1月17日まで開催中。
音声ガイドは無料(事前にアプリ登録、会場でパスワードが貰えるのでダウンロード)なので、スマホとイヤホンを持っていくとよいですよ~。