なんと9年半ぶりの新刊。
短編「あてずっぽナンバーズ」・中編「七不思議オーバータイム」・長編「鶴屋さんの挑戦」の3部構成。「鶴屋さんの挑戦」のみ本文庫書下ろし。
私の場合、「涼宮ハルヒ」シリーズは、SF的視点で面白さを感じている読者なので今回のミステリー寄りの話は、いまいちでした。9年半も待たされたのに…。
「鶴屋さんの挑戦」は、部室にいるSOS団のもとに、父親の仕事の絡みで学校を休んで同行している鶴屋さんからメールが入るところから始まる。
過去の思い出話から、事件の真相をSOS団のメンバーに考えてもらう”叙述ミステリ”。作者がミステリファンで、古今東西のミステリ要素を参考にしながら、謎解きが進んでいきます。
今回は、ハルヒの不思議要素は影を潜めており、これまでの伏線を回収するようなことはなく、本編からは外れた番外編的な感じ。
9年待たされてこれかー。
とはいえ、オリジナル作者の続編はやっぱり嬉しい。
恐らく涼宮ハルヒシリーズは、高校3年間の話。せっかくなので、この勢いで完結して欲しいけど…。