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思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q」

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q


 金曜ロードSHOW!でやってて、blu-ray持ってるのについ見ちゃいました。何度かTVでやってるけど、エヴァンゲリオン絡みはつい見ちゃいますね。

 本来であれば新劇場版の完結編「シンエヴァンゲリオン:||」公開に合わせた3週連続で序・破・QのTV放映でしたが、コロナ禍の影響で公開延期になってしまったのは残念。これ、正式公開が決まったらまた3週連続やるのかな?
 「―Q」は2014年劇場公開されていますから、もう7年も前になります。何度もTVでやってますので、ネタバレ含むで書きます。

 「―Q」は「―破」から14年後の世界が唐突に始まります。
 「―破」の最後、第10の使徒との戦いで、綾波レイ使徒に捕食されてしまい、シンジがそれを決死の思いで救った結果サードインパクトが発生しちゃいます。
 シンジくんは何らかの理由で、初号機と共に成層圏に封印されていて、冒頭、それをアスカとマリが奪還するシーンからスタート。この成層圏でのバトルシーンは作画技術の向上でかなり胸アツです。
 その後、徐々に世界が開示されていきますが、主人公のシンジ君同様、観客はすべて置いてけぼり。「この世界はなに?どーなってんの?」と疑問符でいっぱい。
 ミサトさんはじめ過去のネルフのメンバーは反ネルフ組織WILLE(ヴィレ)を名乗っていて、ネルフに残ったゲンドウや冬月、ユイと敵対している。
 14年間の細かな説明もなく物語は進行し、レイの襲撃によりシンジくんは、ネルフに合流。そこで渚カヲルと出会います。ピアノの連弾を通じてカヲルくんと心を通わすシンジ。そして、自分が綾波を助けたことがサードインパクトの引き金になったことを知らされます。
 落ち込むシンジに対して、カヲルくんはフォースインパクトを阻止する為にNERV本部の地下に残された二本の槍を手に入れようと持ちかけます。

 カヲルくんの言葉に希望を持ち、シンジはついにエヴァンゲリオン第13号機に乗り、槍を手にしようとするのですが、ロンギヌスとカシウスの二本のうち、カシウスの槍と呼ばれる方の槍がなく、どちらもロンギヌスの槍の形状をしていることが明らかに。
 結果的にロンギヌスのみを手にした二人はフォースインパクトを引き起こして、さらに世界を壊滅へと導いてしまいます。駆け付けたアスカやマリの奮闘、そしてカヲルの死によってフォースインパクトは途中で止まることとなります。マリのおかげでエヴァンゲリオン第13号機から脱出したシンジは、アスカに手を引かれるところで映画はEND、「シンエヴァンゲリオン:||」に続きます。

 冷静に見れば、かなり練られたストーリーなのですが、「―破」が2009公開、「―Q」が2014公開と5年経過しているとはいえ、作品世界が14年後というのはいきなりすぎ。しかも「―破」のあとの”次回予告”とは全く違う内容。さらに言えば、「破」の最後で、ミサトさんはシンジくんの行動を全肯定しています(「行きなさい!シンジ君!誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」)。なのに「―Q」冒頭のあの態度。シンジくんでなくとも混乱します。
 

 映画って、原則として1本でしっかり起承転結、複線回収をするのが鉄則だと思っています。原作読んで、とか、あとは続編で、とか、解説本を読んで、とかはすべて★1個マイナスです。
 なんでも説明すればよいってもんでもない、とも言います。でも映画はあくまでもエンターテイメント。面白いだけでなく、考えさせられた、でもよいのですが、1本の映画で語ることを放棄している作劇はどうかと思います。
 もともと2部作、3部作と決められている場合はまだよいのですが、とはいえこの場合、次作が制作される保証はどこにもなく、1本目がヒットしなければ次作が作られないのは世の常です。となると物語は語られないままになってしまいます。

 公開延期となった「シンエヴァンゲリオン:||」がどういう展開をみせるのか。なんだかんだ言って、しっかりと完結してくれるのか興味が尽きませんので、もちろん観に行きますけどね。

(予告編) 

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告・改【公式】
(冒頭10分)

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版

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