日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」

見ようかみるまいか考えていたんですけど、公開から1週間やっと観ました。

機動戦士ガンダム」最初のTVシリーズ43話のうちの1本を映画化。劇場版3部作からも外れているボトルショープログラムなので、TVシリーズを観ていない人にとっては知らない話。
ククルス・ドアン”というのは、地球連邦に対するジオン公国の戦士の名前。今回の映画では、本編のメインキャラクタージオン公国のエース、シャア・アズナブルと並び称される軍人という事になっていました。

宇宙世紀(歴史)の流れからみれば、外されても仕方のない話、なくても困らない話ではあるけれど、戦争をしていれば、戦争に直接参加をしていなくとも肉親を亡くす人は当然いるわけで、最前線で戦っている戦士たちも、戦闘員だけを相手にしつつもその周辺の市井の人も巻き込んでいるのは、現在進行形のロシアのウクライナ侵攻の現実をみてもその通り。
戦士が、そのことに気付いて軍から離れ市井の人を守る側に付く。軍にとっては脱走、反逆になる。
その戦士は、戦争に親を亡くした子供たちを守ることだけを考えて生活を始める。そこに敵と、かつての仲間が捜索に来て・・・、というお話。

本筋からは外れますが、市井の人が戦争に巻き込まれる、ていう意味では、本筋とも関連がありますね。

一方でこのお話はTVシリーズの中で作画崩壊していることで有名な回。ガンダムもザクもキャラクターも当時でも酷いと思ったくらい。
発表された時に、今回43年前に放送されたシリーズ物の中の1本、このサブタイトルのみを抽出して映画化するというのには驚きました。
作画を改めてやり直す、くらいに思っていましたが、もちろんそういう側面はあるにせよ、ストーリーに更に深みが加わって、本当の意味で歴史に残る作品になったと思います。


戦争がかっこいいなんていうのはフィクションの中だけのことで、憎しみ合う必要のない人が憎しみ合い、傷つかなくていい人が傷つき、死ななくてもいい人が死に、悲しまなくてもいい人が悲しむ大きな原因となる。「機動戦士ガンダム」、特に1stシリーズは戦争の哀しみを描いた作品で、ほとんど知られていない「ククルス・ドアンの島」が映画化されることで、TVシリーズの1話が、ガンダムを代表するお話に改めてなったんではないかと思います。
安彦良和監督の「THEORIGIN」シリーズは、どちらかというとジオン側の描写が多かったのですが、今回初めて連邦のホワイトベースを中心に描かれており、やっぱ安彦さんでリメイクしてくれないかなーと改めて思いました。 オリジナル声優は、古谷徹アムロ)、池田秀一(シャア)と古川登志夫(カイ)のみ。アムロとシャアは今でもいろいろな場面で聞いていましたが、古川さんのカイはかなり珍しく、声優さんのすごさを改めて実感。



ところで・・・。
この映画のパンフレット。
通常版・・・44P 1,100円
豪華版・・・通常版+CGメイキング集(36P)2,500円
初回限定生産版・・・・豪華版+お疲れ様本「CREATOR BOOK」(53P)4,400円
と、一番高いのは4,400円。いや高すぎでしょう。
昔は、気に入った作品だったら、特集雑誌、MOOK本とか買いましたから、これくらいの金額はかかっていたかもしれないと思い、買いましたけど。
「シン・ウルトラマン」もパンフレットとデザインワークスが別冊であり両方かえば3,000円以上。
公開時しか買えないことを考え、後から見たくなっても嫌なので買いますが、映画代の倍以上のパンフっていったい…。


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