7/18からお休みをしていますので、今日でちょうど5ヶ月になります。
休みは一度経験している(2006年9月~10月の2ヶ月)ので休みたくなかったのですが、心身共に疲弊して何とか出勤していたものの、不眠は続き、頭は回らず簡単な計算もできない、まっすぐ歩くこともできない、悲しくもないのにちょっとしたことで涙が出てくるに及び、避け続けた産業医面談をすることになり、休むことになりました。
前回2ヶ月くらいで復帰したので、今回も同じくらいで復職できるかと思ったら全然復職許可が出ず今に至るって感じです。
当初よりは間違いなく改善してきており、自分的には元通りとは言わないまでも頑張れば出勤はできるんじゃないかと思っています。今は人混みの中にいても多少手足の震えはあるけど立ち止まったりしないし、少なくとも家にいたり、少人数であれば普通に生活できます。
何より希死念慮が格段に減ってきているのは凄い変化です。
で、今の状況をもう少し冷静に考えてみようと思い、タイトルがそのものずばりのこの本を中も見ずに手に取りました。
これが失敗。。
どちらかというと患者側よりも会社側、管理側に立った内容。
「診断書さえもらえれば休職は簡単にできる」的な事が冒頭で書かれており、まるで自分が詐病して休んでいるんじゃないかと思わされました。
著者の言いたいことは、外的要因でうつ状態になったのであれば、それを取り除くことが大切で、安易に診断書を出す心療内科医や責任回避をしたい会社に警鐘を鳴らしているということなのですが、実際にわけのわからない体調不良、精神状態でにっちもさっちもいかない状態で駆け込んだお医者さんにこんな”正論”を言われても困ります。
主な著書で「「心の傷」は言ったもん勝ち」「「新型うつ病」のデタラメ」など、要はそういう立場で語っている人でした。
恐らく言っていることは正しいんでしょう。ちょっとした厳しさで仕事から逃げる人はもしかしたらいるかもしれない。その為”診断書”は会社と社員側の共通の免罪符になる。
でも、そういう人ばかりではない。現実問題として通常勤務ができない心身状態、通院して薬を飲みながら出勤し、それでも改善しなくて、産業医面談をしたら絶対休めって言われるのが分かっているから頑なに拒み続けて、ある程度時間がたてば薬の効果もあってよくなるだろうと思い我慢してきたけど、それでも状況は変わらず、説得に負けて産業医面談を受けたらやっぱり休めって言われた私としては、簡単な気持ちで休んでいるわけではありません。
会社の同僚、上司には迷惑かける、カミさんにも心配かける。自分の身体よりもそういうことが凄く嫌で、でも、休まざるを得ない状況を受け入れている。
既に役職定年しているから会社での昇進は関係ありませんが、休んでいれば収入は当然下がる。医療費、薬代も莫迦にならない。
興味あるタイトルでしたが、今読んではいけない本でした。