2002年日韓ワールドカップを沢木耕太郎の手で追いかけた
ノンフィクションだ。
93年のドーハでの惜敗以降、
ワールドカップは結構楽しんでみるようになった。
今度のドイツワールドカップ日本代表も今日発表され、
いやがおうにも盛り上がってきましたねー。
そんな中、『杯(カップ)』の文庫化はまさにタイムリー。
トルシエとはなんだったのか?
ベスト4まで行った韓国と日本の差はどこにあったか。
もちろんさっかーに関するノンフィクションなので
サッカーの記述は多いのだが、
それにもまして、日韓を行ったりきたりする
沢木耕太郎の行程(道程)が妙に印象に残る。
文中で、焼肉屋で知り合った韓国の男性が、
「今まで日本は韓国に対してひどいことばかりやってきた。
でも、今回のワールドカップで日本がトルコに負けた時
韓国人は大喜びをした。
これは日本にして韓国人がした初めて謝らねばならないことだ」
という箇所がある。
まぁ、かたやベスト4、かたやベスト16という
余裕からくる言葉かもしれないが、
何でもかんでも火病って冷静に考える余裕すらない韓国にとって
初めて自分の態度がおかしいと思えるようになっただけでも
日韓共催ワールドカップの意味はあったのかもしれない。
さて、ことしのワールドカップ。
日韓の行く末や如何に。