日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

『ある日どこかで』

1981年に日本で公開(東急レックス系)されたものの、全くの不入りで2週間で打切りされたのに、その後TVや口コミで話題となり、今となっては知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない不朽の名作。http://d.hatena.ne.jp/hee/20100125の日記で書いた「午前十時の映画祭」で、DVDは持っていて何度も観ているけどスクリーンで観たことないこの「ある日どこかで」が今日から1週間、TOHOシネマズ海老名で上映との事で、昨日インターネットで座席予約してカミさんと観てきました。久々のデートです。スクリーンはそれほど大きくはなかったけど、ほぼ満席。予約しといてよかったです。
あぁ、やっぱりジェーンシーモアは美しい。

これっすよ、この美しさ。しかもニュープリント、大きな画面。
ファーストシーン、初演を無事終えたリチャード(クリストファー・リーブ)の元に一人の老婆が懐中時計を片手に近づいてくる。その懐中時計を握らせ、一言、
「Comeback to me(帰ってきて)」
とつぶやき去っていく。。ここから感涙でした。もっともココで泣けるのはその後の展開を知っているから。
その後突然場面は8年後。脚本家としての名声を得たリチャードは、スランプから逃げるように旅に出て、旅先のホテルで偶然見つけた写真(↑ね)の女性に恋をするけど、この写真は1912年のもの。ってことは、今はいくつよ?って事で図書館で資料を漁って現在の彼女の家を突き止めたものの、彼女は既に亡くなっていて、しかもその彼女は初演の時に意味不明な言葉と懐中時計を残した老婆だった。で、彼は、彼女が生きた時代にタイムトラベルするんだけど、なんつってもタイムマシンを使わず、想いだけで超能力者でもない一般人が時を超えてしまうところが他のタイムトラベル物とちょっと違うとこ。出逢った瞬間、恋に落ちる2人。ここら辺はちょっとできすぎじゃと思ってはいけません。基本ファンタジーですから。
過去のシーンは、幻想的なやわらかい輪郭のフジフィルムで、現代のシーンは硬質に映し出すコダックのフィルムを使っているということがDVDの特典映像で語られていますが、これはスクリーンで見るとよりはっきりとわかります。DVDもいいですが、せっかくですからスクリーンで観ると、よりよい作品です。
音楽もラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲(ラプソティ)』が効果的に使われ、更にジョン・バリーの優しい音楽(これは浅田真央ちゃんのショートプログラムで使われてました)が素敵です。

見ていない方、できればスクリーンで、時間が取れない方はDVDで是非ご覧ください。感涙必至です。