万城目作品は、文庫化された「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」は読んでいます。「ホルモー六景」はデビュウ作「鴨川ホルモー」世界のスピンオフ的短編集なので「鴨川ホルモー」を読んでから読まれると良い。
6つの短編で、いづれも面白い。すべて恋愛に絡んだ話でしたが、SFもの好きの私的には第6景「長持の恋」の時間SF的な話がとてもよかった。「鴨川ホルモー」の後日談的な話としては第5景「丸の内サミット」が良かった。「鴨川ホルモー」はその名の通り京都が舞台。京都は確かに古い都だけど、東京だって、数百年の歴史はある。東京に就職し”オニ”をみてしまうホルモーOB、OGの2人。そのオニを鎮める役目を持ったサークルが東京にも…みたいな話は、関東人のわたし的には、より作品世界に親近感が湧くお話でお気に入りです。
映画もありますのでイメージしにくい人は映画を見てもいいかも。(小説版の方が全然面白いですけど、良く映像化したと思います。)

- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2010/11/25
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