日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「偉大なる、しゅららぼん」を読む。


偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)
 万城目学著・集英社文庫

 「ウルトラQ」の万城目は、(まんじょうめ)ですが、こっちは(まきめ)です。
 とマニアックな出だしですが、万城目学作品大好きです。「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」に続く長編5作目。「鴨川−」「鹿男−」「−トヨトミ」同様、関西方面が舞台で、今回は、琵琶湖畔に住む異能の一族、日出(ひので)家と棗(なつめ)家の物語。
 日出家は、人の精神を操ることが出来、棗家は、人の身体を操ることができる。この力は、琵琶湖より授かった力だという。そこに第3の勢力が現われ千数百年に渡る一族に最大の危機が訪れる…といった話。

 500頁を越える長編で、最初はだらだらと進みますが、後半怒涛の展開で手に汗にぎるのは、他の万城目作品と同じ。しかも張り巡らされた伏線がちゃんと最後に回収されるのも読後感が清々しい要因です。

 
 話の展開上全てを語ることはできませんので、是非お読みください。面白かったです。


 3月には映画化されるそう。
 確かに映像で観ていみたいシーンもありますが、万城目作品は悉く映像化に失敗しています。どうしても一般受けしない。映画化された「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」も恐らく興行的には不調だったと思う。TVドラマ化された「鹿男あをによし」も熱狂的なフリーク(私も含む)はいますが視聴率的には平均9.9%と微妙。
 今回はどうだろう。小説とキャラクター造形が若干異なる点が気になるけど、せっかくだから今回は劇場でみてみよっかな。