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「SPACE BATTLESHIPヤマト」を観る

hee2010-12-20

(今回はネタバレを多少含みますので、未見の方で余計な雑音を入れたくたくない人は後で読んでね)



 昨日の日曜日が飲み会だったので、万が一の事を考えて有給休暇を取得していました。結構飲みましたが、宴会前に「ウコンのちから」を飲んだおかげで、本日は通常道理に起床でき、予定通り、朝いちで「ワーナーマイカル新百合ヶ丘」に出発。
 そう、勿論目的は「SPACE BATTLESHIPヤマト」。
 9:30からの回。観客は50名に満たない感じ。平日ってこんなもん?しかも本日は1000円サービスデーなのに。「宇宙戦艦ヤマト復活編」もこれくらいだったなー。大丈夫かな。
 沖田艦を掠めていく遊星爆弾。「無限に広がる大宇宙…」ヤマトだ。「この艦を俺にくれ」沖田艦長、藤堂司令長官に無体なお願い。とりあえず、原理もよく分からない波動エンジンと、どことも知れない地図をもとに、そこに行けば"放射能除去装置"があるという大ボラを吹いて残された地球人に希望を与える為だけに強引に出発する。「何もしなくても1年後には絶滅してしまうのだから、希望もなく死ぬより、希望を胸に死んだ方が良い」と。そういうものか…?ある意味それって余計残酷なことなんじゃ…と思いましたが、あそこまで力強く言われると納得。山崎努の沖田艦長、眼光鋭くてちょっと怖い。。
 以降ストーリーは進みますが、いろいろなところで語られている通り、「ヤマト」と「さらば」を足して2で割った名場面集って感じですか。でも良くできています。
 「惑星大戦争」「宇宙からのメッセージ」そしてとどめは「さよならジュピター」。80年代前半で、宇宙ものの日本SF映画は絶滅しました。以降は、ハリウッド映画を輸入するしかすべはなかったのです。アニメでは、結構作られていたのですが、実写物は企画そのものがタブー視されていたかのようにぴたりと作られなくなって四半世紀。口の悪い無責任な人々は、酷いCGだとか、セットがチープだとか聞くに堪えないコメントを垂れ流していますが、一時代を築いたヤマト、そのファンの想いはいまだに尋常ではないのに、それを題材にチャレンジした山崎監督以下スタッフをまず讃えたい。
 キャラクターについては、キムタク以外は最初から心配していない。真田さんの柳葉敏郎、徳川機関長の西田敏行、沖田艦長・山崎努。藤堂司令長官・橋詰功…大ベテラン、大御所なのに良く引き受けてくれたと思う。森雪の黒木メイサ、相原のマイコ、佐渡先生の高島礼子。原作と性別が変わったり、キャラ設定が変わり旧作ファンの鋭い視線の中、すごく頑張っていた。
 そしてキムタク。全然悪くありません。真偽はわかりませんが興業的側面もあっての起用だと思います。アニメの18歳の宇宙戦士訓練学校新卒の初々しさをキムタクに求めるのは最初から不可能。そこでの設定変更(かつて軍属だったが、ある事件をきっかけに除隊しヤマトのイスカンダル行に合わせ複隊)、これはこれでありです。
 真田さん、斉藤の「さらば」あのシーン。
 ブラックタイガー隊山本の撃墜シーン。
 そして沖田艦長の「地球か…なにもかもみな懐かしい…」
 すべてかつて思い描いていた脳内映画と遜色のない出来です。
 尺の問題でのストーリーの改変も、そもそもヤマトの原作だって後年になるに従ってそりゃー酷いもんですから、全然許容範囲。あえて言えば充分ストライクゾーン。
CG良かったです。さすが山崎監督。
 この映画について、あんまし悪口言わないで欲しいです。せっかく生き返った邦画宇宙もの。是非続いていって欲しいものです。
 来年は、「あしたのジョー」だ。予告編やってたけど、伊勢谷友介力石徹かっこいい。ちょっと観てみたいかも。。