佐々淳行さんって、私の父親とほぼ同じ年齢。お元気でなによりです。
佐々さんの著作は、「東大落城」「連合赤軍「あさま山荘」事件」を読んで以来文春文庫で出ているものはたぶん全部読ませていただいております。
正しいことを正しいといい、それを実践している人というのはなかなかいない。元警察官僚としてというよりも、国を護るその一点においてこの人の右に出る人はいまい、と思う。危機管理やリーダーシップ論についてもさすが第一線で指揮していただけあって説得力があります。実は結構参考にさせていただいています。
キャリア官僚というととかく悪口を言われがちな存在ですが、佐々さんの本を読んでいるとキャリアってのもやっぱ必要だよねと思ってします。勿論、こういう”国の為に”と思っている人ばかりじゃないところが問題なんでしょうが…。でも出世競争に汲々とする人ってのはどこの世界にもいるからね。一概にキャリアだからというわけで十把一絡げ、色眼鏡で見るのはよくないことです。
「日本の警察」は、佐々さんの古巣である警察組織の過去現在そして未来についてかかれた本。とはいえもう10年以上前の本なんですね。文春文庫ばかり読んでいたので、こんな本が出ていることは露知らず遅まきながらBOOKOFFで購入。
警察の本分は「護民官」(民を護る官吏)であると説きます。警官の不祥事すら目立つ昨今、一方で、自殺した莫迦な女を助けるために自己の命を投げ出す交番勤務のお巡りさんもいる。警察官諸氏にはこの本を是非読んでもらいたいです。

- 作者: 佐々淳行
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1999/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (4件) を見る