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「時をかける少女」2010版 を観る。

 DVDね。時間がなくて観ていなかったのをやっと観る。
 「時をかける少女」の映像化はこれで何作目だろうと思い調べてみる。
TV1972年 島田淳子版(NHK・タイトルは「タイム・トラベラー」)
映画1983年 原田知世版(監督:大林宣彦
TV1985年 南野陽子版(フジテレビ)
TV1994年 内田有紀版(フジテレビ)
映画1997年 中本奈奈版(監督:角川春樹
TV2002年 安倍なつみ版(TBS)
映画2006年 アニメ版(監督:細田守・主演の声は仲里依紗
映画2010年 仲里依紗版(監督:谷口正晃
 映像化されたのは、8回目ってことか。。何気に全部観ている自分が怖い。
 2002年までは原作にほぼ忠実、厳密にいえば、最初の「タイムトラベラー」は脚本の石山透のオリジナルが強く、97年の角川春樹版は、監督独自イメージが強い感じ。南野版、内田版、なっち版は、大林版のリメイク、アニメ版と今回の2010版は続編的要素の強いオリジナル版といった向き。
 特に今回のものは、これまでの主人公、芳山和子の娘あかりが、和子の交通事故をきっかけに、和子の伝言を深町くんに伝える為に"時をかける"。本当は、1972年4月土曜日の理科実験室に行けっていわれてんのに、74年2月と、月と年を入れ違えて念じてしまい、予定した2年後についてしまう。こういったおバカな感じが今風でとっても良い。
 1974年に行って、どうやって深町一夫に逢うか。これが今回の肝なのですが、女の子が時をかける能力を身につけ、そこで成長をしていくという基本コンセプトはしっかりと踏襲していて、ストーリーは異なるものの、観ていて「キュン」としてしまうのは変わらない。いくつかの伏線も効果的で、ラストは感涙ものです。
 

 何故、「時をかける少女」はこれほど愛されるんでしょう。間違いないのは、作る側、特に監督がこの作品を愛していて、少女から大人の女性に変わる瞬間をビビットに焼き付けることのできる素材だということなんだと思う。
 「タイム・トラベラー」で衝撃を受け、原田知世で、少女の可憐さを想い、アニメ版と今回の仲版で、今も昔も変わらないことを知る。おそらくこれからもこの物語は、たくさんのクリエイター達に映像化されるんでしょうね。


 そーいえば、深町くんはしっかりと未来名、ケン・ソゴルだと名乗る。「タイムトラベラー」以来じゃないかな、ちゃんとこの名前聞いたのは。往年のファンはこういう演出にもにんまりです。
 お勧め。

 

時をかける少女 【完全生産限定版】 [DVD]

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予告編↓