日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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欲しくない奴にあげなきゃいい。

 第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さん(39)
 無頼派などというのが流行ったのはふた昔以上前の話。高校卒業後就職もせず一心不乱に物語を描き続けた。その結果の芥川賞がうれしくないわけないだろ。彼流のテレ隠しなのかもしれないけど、明らかに社会性の欠如。社会人経験がないのであればコミュニケーション不全なのは仕方ないか…。
 明治の作家、島田清次郎を彷彿とさせる不遜な態度は、見ていて気分が悪い。衆目の眼前で悪態つくぐらいなら辞退すればよかったのに、しっかり貰うものは貰う。4回も候補になってやっと手に入れた芥川賞。他にも喉から手が出るほど欲しい人もいるだろうから、謹んで返上してほしいものだ。
 文学の崇高さ巧みさと品性は必ずしも一致しない好例。こんな作家に人生の機微が描けるのだろうか。人の中で揉まれ、人と人との関係性の中で初めて真の感動が生まれる。小手先の修辞を弄して文学というなかれ。
 おっと、これでは彼と同列になってしまう。
 彼も、選考委員の芥川賞受賞作家都知事の6日の定例会見で今回の芥川賞候補作について「苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかりだよ」という発言を受けてのあの不機嫌な態度らしいけど、そこは作家なら作家らしくウィットに富んだ大人の対応をすれば、自分の株も上がるのに、あれではお里が知れるっつーか、うーんと、言い方悪いけど「莫迦丸出し」。
 権威にひれ伏せと言っているのではありません。少なくとも"それ"を目指している人がいる峰に上ったものであれば、後続の為にもそこから見える景色を伝える義務があると思うのです。そこに至る経緯だって、4度も候補に挙がりながら受賞できなかったわけだからその想いは特に強いでしょう。それを不機嫌な会見に終始するとは、まるで感情の制御のできない「子ども」。
 こういう周りを無視した、個人主義の塊のような思想はコミュニティの破壊につながります。人はひとりで生きているんじゃないというのがなんでわからないんだろう。「面白い会見だった」とはやし立てる、ネットに巣食う若者もまさにそういう人たち。
 今からでもよい、選考委員は取り消しを宣言すべきです。
 ネタがないので話題にしましたが、振り返るのも嫌になる唾棄すべき話題。とはいえ、彼の会見を否定して作品を読まないのは片手落ちだから、文芸春秋出たら読んでみようっと。あ、まさにこれが彼の作戦だったら、見事ハマった私が莫迦…。