日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「月光の囁き」 を観る。

1999年塩田明彦監督。
拓也(水橋研二)と紗月(つぐみ)は同じ高校の剣道部に所属していて、朝の自主練習をする仲。下校の途中お互いに好きだった事が分かり、付き合うようになる。拓也が風邪で休んだ時、見舞いに来る紗月。拓也の部屋で偶然見つけた自分のルーズソックスが引き金となり、拓也の引き出しを開けると、そこには自分が失くしたものやたくさんの紗月を盗撮した写真、そして隠し録りされたトイレの音があった…。拒絶する紗月。そしてどんどんエスカレートしていく、拓也と紗月のアブノーマルな関係。あくまでも純粋に紗月を想う拓也とそんな想いをどうしていいか判らない紗月。


 表面的に見れば、とても”気味の悪い”作品だし、ストーカー的な拓也も実際にいたら確かに気持ちが悪い。でも観終わった後のこの爽やかさはどうだろう。
 そもそも紗月が拓也の事が好きだったという事もあるのですが、拓也は自分の性癖が紗月にばれても言い訳をすることなく、純粋さを保ち続けている事が観ていて心を打つ。一方の紗月は、「普通の恋愛がしたかった」と言いながら、どんどんアブノーマルな世界に自分から飛び込んでいく。このツンデレ(ストーリーの流れでは、デレ→ツン)な心理描写をつぐみがしっかりと自分のものとして演じている点がまた素晴らしい。私的には、青春純愛ものって結構好きなので、そのジャンルでは邦画オールタイムベスト10には入れたい作品です。
 フルヌードが出る作品ではありませんが、リビングで家族と一緒に見るには刺激が強すぎます。一人でこっそりとぜも是非観て欲しい一作。
 お勧め。
 

月光の囁き ディレクターズカット版 [DVD]

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