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斎藤光正監督 逝く。


 去る25日、肺炎で亡くなれたというニュースを見ました。
 日本を代表するような監督でなければ、一般の人はあんまし監督名を出しても判らないよね。まして斎藤監督が一番活躍したのは70〜80年代。角川映画戦国自衛隊」の監督といえば判る人も多いはず。角川映画では中村雅俊勝野洋の「刑事(デカ)珍道中」とか横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く真田広之伊賀忍法帖」とか、超大作の監督というよりも小品ながら印象深い作品を撮る監督でした。映画と同時に、TVドラマの演出も数多く手がけていて、「俺たちの旅」「俺たちの勲章」「太陽にほえろ」「ゆうひが丘の総理大臣」とかの青春ドラマ、刑事ドラマや「大江戸捜査網」「水戸黄門」「子連れ狼」など時代劇もたくさん演出してました。

 駄作と言われた「戦国自衛隊」、あれ、角川の宣伝が悪いと思うんですよね。すごく大きなスケールだと思うじゃないですか。勿論半村良の原作に沿っているんだけど、映画は、戦国時代に突然タイムスリップした若者がどのように行動するかを中心に描いたもので、大きな歴史の流れから俯瞰したような原作とは視点が異なります。この視点に気付くと、映画の「戦国自衛隊」が如何に傑作か判るのです。私かなり好きです。「戦国自衛隊」。
 「戦国自衛隊」がこういう物語になったのは、数多く青春ドラマをとっている斎藤光正監督と判るとこれまた合点がいきます。若者に対する温かい目を常に持っていたんですね。
 ちなみに「戦国自衛隊」の続編「戦国自衛隊関ヶ原の戦い」というTVスペシャル(前後篇)の後篇のみを2006年に演出されています。色々難点は有りましたが、映画「戦国自衛隊」の音楽が使われたりと私的には嫌いじゃない続編です。
 
斎藤光正監督 享年80歳。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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