昨日原作を読み終わったので、映画を観た。
監督は、大森 立嗣。父は麿赤兒、弟は俳優の大森南朋。当然2人もこの映画に出ていました。
主人公の多田を瑛太、コンビの行天を松田龍平が演じています。ストーリーはほぼ原作に準じていますが、約2時間の中で全てを網羅すると話が散漫になる為、いくつかのエピソードを割愛しています。
特に印象に残ったのは、松田龍平。最近特に父親の松田優作の後年の演技に似ていて、まるで優作が演じているような気分になる。行天の役も原作の設定を上手く表現していて、写真を観た限りだとミスキャストかと思ったんですけど、かなりいい感じで、観終わった後彼以外の行天は考え難いとさえ思えました。
チワワの新しい飼い主となったコロンビア人娼婦に片岡礼子(「仮面ライダー響鬼」の朱鬼やってた人だ…)と鈴木杏ちゃんが!杏ちゃんが娼婦役かぁ…。Hなシーンはありませんが時代は変わったもんです。。
軽いテンションで、重い話を語るというのは、かつて、龍平君のお父さんがやっていたTVドラマ「探偵物語」やそれ以前の伝説のドラマ「傷だらけの天使」に似ています。過去、心に傷を負った主人公、影のある主人公が、一風変わった街の住民との関わりの中から少しずつ自分を取り戻していく。みんなを助けているようで、自分自身が癒されていく。それを画面を通して観ることで、観ている側も感情移入し癒されていく。そんな話は、昔から好きです。
ひとつ
多田と行天は、かなりのヘビースモーカーだ。嫌煙家の方にとっては、その点、気になるかもしれない。「煙草がなくても演出できるじゃないか」と。確かに最近のドラマでは、異常なほど喫煙シーンがない。「3丁目の夕日」でも、あの時代はそこらじゅうに喫煙者がいたにもかかわらず。昔の映画では、会社の机に灰皿があって煙草の煙で霞がかかっていた。なのに茶川さんの小説を連載している雑誌社(「まほろ―」にも出ている大森南朋が担当編集者だ…)は、紫煙の一本も立っていない。
時代を映す時、煙草は重要なアイテムだ。それと同じように、2人の性格や関係を表すのにこの物語では煙草が大切なアイテムになっている。どうか、嫌煙家の人はそこら辺理解してほしいなぁ。
主人公2人を変えず、今、テレビ東京で続編「まほろ駅前番外地」を放映中(現在6話まで)。カミさんが全部録画しているみたいなんで今度観てみよーっと。
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