サラリーマンである以上、目指すところは、代表取締役、官僚ならば事務次官という時代は確かにありました。仲間より一歩でも前に出て、振り返らず目指す嶺に向かって進む。それはそれで幸せな生き方だと思うし間違いではないと思います。
ただ私には出来ない。というか、社会人になった頃からそういう思いを持ったことあんましなんですよね。確かに給与は多い方がいいし、社会的地位だって高い方がいい。でも、それが”幸せ”に繋がるとはどうしても思えなかったし、今もその思いは変わっていなかったりします。
「それは、出世の望みのない負け犬の言い訳だ」と思われるかもしれません。いえ、一面では確かにそうなんでしょう。どんなに自分が望んでいなくとも、上位者の覚えめでたく引っ張り上げられる人はいるし、自分はそうじゃなかったから、淡々と仕事をしていた。正直、仕事は生活の糧を得る為にやっていることなので、家族やその他のやりたいことを犠牲にしてまでやるつもりはなかったりします。決して中途半端に仕事をするという意味ではありません。仕事も一生懸命やるけど、仕事以外のコミュニティに対しても一生懸命臨むこと。これが、人間の幅を広げることだと信じています。
私にとってその為の原資を稼ぐ事が重要なのであって、確かに資産は多ければよいけどその為に何かを犠牲にするのは、本旨に反する。
好きな本を読んで、
好きな映画を観て、
お休みの日には気のすむまで弓を引き、
楽しい仲間とカラオケをし、
夜は美味しいお酒を嗜む。
しかしまぁ、毎日飲んだくれて、好きな事をやっていてもそれだけで充実した日々とはいえません。
先月、お客様が自発的に集まって送別会を開いてくれたのは、本当に涙が出るほどうれしかった。自分の仕事に対する姿勢は間違っていなかったのかも?と思わせていただきました。
昨日から新しい仕事に就いており、覚えないといけないことがいっぱい。元々ないプライドだけどそれも捨てて教えを乞おう。
自由であることには責任がついてくるけど、どこにいても自由に有りたいと思っているのです。