旧来の読み方ですと「キマイラ鬼骨変」。1巻は32年前、高校生の時。前巻「―玄象変」からも4年。ようやっと思い出話を終えて、主人公の大鳳吼以外が登場、物語がやっと動き始めた。それにしても初刊が書かれた当時の時代設定のはずだから1980代中盤なのに、携帯電話出しちゃだめでしょ(^_^;)。このころはまだッショルダーホンがやっと出たばかり…。それに女子高生「キモっ」とか昔は言わなかった。明確に年代を書いてはいなかったかもしれないけど、物語の時間はまだ1年経っていないのだから、こういうガジェットとか言葉使いは注意して欲しいなぁ。
「魔獣狩り」も無事完結した(もってるけどまだ読んでない…)ことだし、これも未完になることなく1年2ヶ月で1冊なんてあとがきで言ってますが、そういうケチくさいことを言わないで年に2冊くらい出していいかげん終わらせてください。
今回確かに物語は動きましたが、一番頁を割いていたのは、菊池と九鬼が初めてあった頃の事。相変わらず回想でした。本来こういう回想シーンを全部後回しにしてしまえばもっと前に完結していたんじゃないでしょうか。でもまぁ知りたいシーンでもあるので良いですが。
さて次巻「明王変」予定通り1年2カ月後に読めるか!
- 作者: 夢枕獏,寺田克也
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/09/19
- メディア: 新書
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