新井素子著・中公文庫
「結婚物語」「新婚物語」の25年後を描いた続編。
新井素子の小説はデビュー以来かなり読みました。それも90年代初め位まで、最近は手に取ることもありませんでしたねぇ。今回の「銀婚式物語」も単行本で出たのも知らず、文庫化されたのを知り、慌てて買いました。
「結婚物語」「新婚物語」は、日テレ土曜9時の枠で沢口靖子・陣内孝則主演でドラマ化もされました(『結婚物語』が1987年2月-3月、『新婚物語』が1988年10月-1989年1月)。ドラマも結構おもしろかった。沢口靖子が陽子(新井素子がモデル)というのがちょっと…(^_^;)でしたけど。
作家の陽子さんと結婚した正彦さん。一緒に住んでいる猫の話、子供ができなかった話、家を立てて引越しをする話を陽子さんの回想で綴られていきます。3万冊の蔵書の為に新築する家をデザインする陽子さん。これは実話なんでしょ?全く、うちも数千冊の本を早く屋根裏から出してあげたいです…。
結婚生活なんて、つつがなく日々平穏というのがベストなわけで、そういう意味では陽子さん正彦さん夫婦はベストカップルなんでしょう。でもそういう日常を小説にしたところで面白い小説になるかと言えば正直微妙です。のぞき見趣味はないし、他の家庭の諸々は同じようにうちにもあるわけで。
そんな理由から、常に鞄の中に入れて往復の電車の中で読んでいましたがほとんど手に取ることなく、1ヶ月もかかってしまいました。
でもまぁせっかくだから、これも沢口靖子と陣内孝則でドラマ化してくれないかな。脚本次第では面白いドラマになるかも。
「結婚物語」「新婚物語」を読んだ人は、興味深く読めるかも。

- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/10/22
- メディア: 単行本
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