日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

適正価格


 ワタミ、10年ぶり値下げへ=低価格で顧客つなぎ止め

 居酒屋チェーンを運営するワタミは19日、10年ぶりに値下げに踏み切る方針を明らかにした。東京都内で記者会見した清水邦晃社長は「居酒屋チェーンのど真ん中に立ち戻り、おいしく、安くというニーズに徹底して応えていく」と説明した。■新たなメニューは、「和民」では4月9日から導入。税抜き価格で300円未満のメニューを2割から4割に増やすほか、ハイボールは450円から290円に引き下げる。「坐・和民(ざ・わたみ)」は4月2日から導入する。 (時事通信 3月19日(木)17時0分配信)



 私も営業なので、価格についてはいつも悩んでいます。しかし、一つだけいえることは、

 「いいものは高いけど、高いものがいいものとは限らない」ということと、「安いものでホントにいいものはない」ということ。
 なんでもかんでも安くすりゃいいってもんじゃない。「和民」はただでさえ安い居酒屋。それを更に値下げすれば、どこかにしわ寄せが来る。さんざん”ブラック企業”と言われ、従業員が残業申請も出来ないでこき使われている現状で更に価格を下げては、従業員に対して適正な給与が支払われるとはどうしても思えない。少ない人員でフロアを回せば、お客様へのサービス低下につながる。材料も国産を使えばそれなりの値段になるはず。


 食に関していえば、私たちは安全で気持ちの良いサービスを外食に求めている。いつまでたっても頼んだものが来ない、来てもサンプルや写真と全く異なるものが来るなんて言うのは、サービスでもなんでもない。客を莫迦にしている。


 うちの会社の商品は、総じてライバルメーカーより少々高めだと思う。お客様にはよく値段のことで突っ込まれる。そんな時、私はとにかく高品質でアフターフォローの良いことを声を大にして一生懸命説明をします。事実眼に見えないところでは明らかにうちの商品の方が優れています。それでも値段のことをくどくど言うお客様は確かにいます。そういう人は自分の価値観にあったものを選べばよいと思うので、無理をして競合先の下をくぐった価格を提示するとかはしません。目先の金額を気にする人は、本当の意味での眼を持っていないと思うのです。

 
 価格を安くすればお客は付いてくるという短絡的な考えは、経営者として無能。企業の存続を危うくします。お客様は神様じゃない。作る人、売る人、買う人みんなが納得できる商品に適正な価格を付ける。それが一番大切なことだと思うのです。