日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「フリーター、家を買う」


 年末集中再放送をやっていて、3日前見るともなしに見てたら、止まらなくなった。今日で最終回でした。
 
 厳しい父親(竹中直人)、優しい母親(浅野温子)の家庭に育った嵐の二宮君が、就職3ヶ月で研修に耐えられず退職してしまい、フリーターに。ちょうどその頃、母親の様子がおかしい。ご近所からいじめにあっているのを家族の誰にも相談できず、うつ病になってしまったらしい。
 二宮君は意に沿わないながら、とにかく時給がいいという理由で選んだのは道路工事業者。最初は体力的にも厳しくいつ辞めてもおかしくない状況でしたが、一緒に働く仲間との付き合いの中で、働くことの意味を見出していく。一方で、医者に嫁いでいった姉は姑との仲が最悪な状況。また母をいじめていた主犯の隣家の奥さん(坂口良子)の家も息子との関係で問題がある。この3つの家庭の問題を並行して描いている。 
 本放送の時、「フリーター、家を買う」というタイトルで、全然興味わかなくて観ていなかったんですが、なかなか良作でした。

 
 家族って、みんな健康だったら自分だけの事を考えていればうまくいっているように思うけど、実はそれぞれが支えあっている。すごく繊細な関係で成り立っているんですよね。だから、問題が発生して初めて、本当の意味での絆について考えることになる。でも実は、問題なんかなくても、本当はお互いを思いやったりするのって、家族でも大切な事なんですよね。会社なら最悪辞めてしまえばよいけど、家族はやめるわけにはいかない。だからこそ家族って会社関係以上に気を使わないといけない存在なのかもしれません。


 うつ病になってしまう浅野温子の演技がすごく上手い。発症後は殆どしゃべらないけど、目で演技ができている。二宮君も蜷川幸雄お墨付きの巧者です。脇を固める役者さんたちも良く、先の気になる脚本も良い。
 調べたら、

・『ドラマAWARD2010秋』作品賞/好きな俳優賞二宮和也/好きな主題歌賞「果てない空」(雑誌「オリコン・エンタテインメント」)
・第67回『ドラマアカデミー賞』最優秀作品賞/主演男優賞/二宮和也/ドラマソング賞「果てない空
・2010年12月度『ギャラクシー賞』月間賞/第48回(2010年度)『ギャラクシー賞・マイベストTV賞グランプリ』
・『東京ドラマアウォード2011』連続ドラマ部門グランプリ/主演男優賞二宮和也/プロデュース賞橋本芙美
・『第28回 ATP賞テレビグランプリ2011』グランプリ/〔ドラマ部門〕最優秀賞
・『日本民間放送連盟賞優秀賞』(第1回放送分)

と多くの賞を受賞されてました。
食わず嫌いいけないですね。
お勧めです。