五十嵐貴久著・幻冬舎文庫
前作「リカ」を読んだのが約10年前。「リターン」は、「リカ」の物語の10年後という、どういうめぐり合わせでしょう。いままた、あの恐怖のストーカー女が現れる。
前作のラスト、被害者本間とともに消えたリカ。スーツケースに詰められた本間の死体が発見されたところから、この物語は始まります。
未解決事件"コールドケース"を扱う部署の孝子と尚美の2人の刑事がリカを追う。
怖さでいえば勿論「リカ」なのですが、リカが野放しになってる状況というのは考えるだけで怖い。
10年前に比べても、SNSが当たり前になって、もしリカのようなストーカーに目を付けられたら私なんか何でも突き止められてしまうに違いありません。怖いのは、こちらにその気がなくても勝手に盛り上がってしまう人がいないとも限らないということ。ストーカー殺人が後を絶たないけど、本当に怖いよなぁ。ブログを書いたり、SNSなんてやらないに越したことはありませんw いつどこでストーカーのターゲットになるかわからない。もっとも私なんかストーキングしても良いことないから、そんな奇特なストーカー、いるわけない。
ネタバレになるのでラストには触れませんが、なんつーか、人を好きになるのって怖いことだよなって思いました。
一番怖いのは、おばけとかじゃなくてやっぱり生きた人間です。
まずは「リカ」を。そして続きが気になったら「リターン」お勧めです。どうやらさらに続編(リカ誕生の物語)が10/7発売らしい。こうしちゃいられないw
- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: 単行本
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リカは、このブログで、感想とも言えないものを書いたら五十嵐さんからコメントを頂いた私的には思い出深い作品です。http://d.hatena.ne.jp/hee/20050112
- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/10/10
- メディア: 文庫
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