年末の「第67回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。視聴率が落ちているとはいえ出場当落が話題になる歌番組というは他にはなく、国民的番組の一は変わっていないと思います。
今回は長年出場していた和田アキ子が、記念すべき40回出場が果たせなかった。本人としてはショックでしょうが、視聴者側としては、近年ヒット曲があるわけでもなく、毎年出ても「あの鐘を鳴らすのはあなた」とか「古い日記」とか「笑って許して」とか、何十年も前の歌を唄っていて、そもそもなんで毎年出ていたかが疑問でした。
これらの楽曲が良くないということも、和田アキ子の歌唱が悪いとも思いません。むしろ長い時代を越えていまだに愛されている名曲なんでしょう。でも、新しい歌い手さん、曲もあるわけで、いつまでも古い楽曲で出場するのは、若い人の目を摘み取ることになる。
北島サブちゃんも50回を節目に、2013年に"紅白卒業"を宣言しました。ちゃんと選ばれて有終の美を飾っての卒業はよいのですが、細川たかしは出場者発表直前の卒業宣言。これはちょっとカッコ悪い。
演歌歌手にとって紅白は特別なもの。演歌番組はなくなり、かといってミュージックステーションにもまず呼ばれない。歌番組が絶滅の中、TV、映画主題歌とのタイアップも演歌歌手ではまずない。紅白は全国ネットで歌を聴いてもらえる唯一の機会。
一方で、小林幸子のように、紅白不出場後ネットで作品を発表したり、ポケモンの歌を歌ったり柔軟に対応し、2015年には再び選出されている演歌の大御所もいる。2ちゃんの弾幕を背にボカロ曲の「千本桜」を唄った小林幸子の姿はすごいなって思いました。
最近は、紅白もレコード大賞もまともに観ていません。たかが紅白、されど紅白。喜んだり悲しんだりはあるでしょうが、1年を振り返って、見ている人みんなが楽しく新年を迎えられるような番組にしてほしいです。