ひえぇ、52歳かよ…。
私、36歳で死ぬと思っていたんで、それ以降の人生ってあんまし真面目に考えていなかったんです。36歳、1999年です。わかりますね、ノストラダムスの大予言です。
でも結局何も起きずに早16年。結婚してから26年。つまり結婚生活が人生の半分になったということ。これは年齢が52歳になったという事よりも衝撃的で、カミさんに至っては人生の半分が私の名字になっているという。本人もさぞ驚くかと思い、その事実を話したところ、「わたしの青春を返せ」だの「この選択はあっていたのだろうか」とか言いやがります。
そんなカミさんと今日は「この世界の片隅に」を観に行きました。私は2回目ですが、どうしても観てほしかったんで、午前中整形外科に通ったついでにチケットを買い誘いました。観たのは同じ川崎市アートセンター。ここチケットは当日窓口売りしかしておらず、それでも相変わらず全席完売でした。先日「キネマ旬報ベスト・テン」の2016年ベストワンに選ばれたせいか、年齢層が更に上がっていたような気がします。大きな盛り上がりとか意図的な泣かせポイントだとか全然ないんです。淡々と主人公すずさんを中心に戦前戦中戦後が描かれるだけ。なのにスクリーンから一時も目を離さないではいられません。
すずさんと周作さんの夫婦の形や、出戻った姉の径子さん、嫁ぎ先の北條家の義両親、いろんな夫婦関係、男女の関係が描かれていて、そのどれもがステキだったりします。嫌な奴はすずさんのスケッチにいちゃもんをつける憲兵くらいで、あまり嫌な人が出てこないというのも、戦争映画なのに心穏やかに観れる理由かもしれません。
この映画は、「火垂るの墓」に代わる、終戦の日映画になるんじゃないかと。いや、そうなってほしいなと思います。
夜は、弓友たちと新年会。事前に「誕生日なんですー♪」といったら、いっぱいプレゼントもらっちゃいましたwご用意頂いた皆さんありがとう(>_<)。オジサン嬉しいよ。あ、カミさんは映画の帰り「ケーキ買ってく?」といって買ってくれました。なんだ気にしてくれてんじゃん。