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「帰って来た桃尻娘 」

帰って来た桃尻娘 (ポプラ文庫)
橋本 治著・ポプラ文庫

 2010年に復刊された時買ってたんだけど積んでおり、先月29日橋本治さんが逝去され、読んでみることに。
 全6部作の桃尻娘シリーズの3作目。主人公榊原玲奈は、1浪の末早稲田大学第1文学部に入学します。
 期待していた大学生活が思った以上に面白くない玲奈。高校の同窓会に出てもいまいち楽しめない。野草の会なんて地味なサークルに入ったのも、勧誘していた男子学生がかっこよかったから。その男の子見た目はかっこいいけど全然魅力的じゃなくて、玲奈ちゃんとHするために友達の部屋を借りたりする。大学時代、そんなことなかったのでそういうことしてる人もいたのかなぁって感じで読む。

 玲奈ちゃんは可愛いのだけど、同学年だったら面倒な女と思って近寄らなかった系だな。

 80年代が舞台なので、当時のTV番組や風俗が出てきて、2019年の今読んでもレトロ感が半端ない。しかも明治時代ほど離れていないので妙に生々しい。同時代に読めばそんな事もないのでしょうが、読んでいて恥ずかしくなる描写が多い。それは、私が歳をとったせいでもある。18-9歳の物語は自分の子どもよりも若い子たちの物語だものなぁ。その内面がビビットに描かれており、更に感情移入できる大人が一人も出てこない。青春小説とはそんなもんか。。

 小説は出逢いだと思う。同時代に読むべきだった。時期をずらしてしまうと、こういう不幸な出逢いになる。玲奈ちゃんが魅力的なだけに残念でした。

帰って来た桃尻娘 (ポプラ文庫)

帰って来た桃尻娘 (ポプラ文庫)

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